[ニューヨーク 16日 ロイター] - ハイテク株を空売りしていたヘッジファンド勢が2月の前半に株価上昇を受けて買い戻しに奔走したことが16日、米金融大手ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースのデータで明らかになった。
ゴールドマンは顧客向け資料で「1月31日から2月15日までの米ハイテク株のショートカバーは、12営業日の合計取引高として過去10年間で2番目の高水準だ」と指摘した。買い戻しの規模は、2年前にビデオゲーム小売りのゲームストップや映画館運営会社AMCエンターテインメント・ホールディングスといったミーム株を空売りする動きに個人投資家が集結して対抗した際に次ぐ水準だったという。
またJPモルガンは顧客向け資料で、空売りの買い戻しは通信サービス株と情報技術(IT)株が中心だったと分析。全体としてはマルチ戦略のヘッジファンドとエクイティ・クオンティタティブ投資を手掛けるヘッジファンドがショートカバーを主導したと指摘した。
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