[ニューヨーク 17日 ロイター] - 西アフリカで感染が広がるエボラ出血熱が120億ドル規模の世界のカカオ豆市場を混乱に陥れるとの懸念について、米チョコレート大手ハーシーは17日、米国のカカオ豆在庫は十分にあり、2015年になっても供給がすぐに途絶えることはないとの見解を示した。
同社によると、世界最大のカカオ豆消費国の1つである米国では、年間供給量の半分以上のカカオ豆が輸入済みになっている。
エボラ熱流行がコートジボワールへ広がる恐れもある。コートジボワールは世界のカカオ豆供給の40%を生産し、ガーナと合わせるとシェアは60%に上る。
ハーシーの広報担当者は「この疾病の影響が主要カカオ豆生産国に広がっても、カカオ豆納入業者はわが社の注文に応じ続けられると確約している」と説明した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」