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ECB理事会後のドラギ総裁発言要旨
2017年10月26日 / 15:33 / 24日後

ECB理事会後のドラギ総裁発言要旨

[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は26日に開いた理事会で、主要政策金利を0.00%に、中銀預金金利をマイナス0.40%にそれぞれ据え置いた。据え置きは予想通り。

現在月額600億ユーロとしている債券買い入れの規模を2018年1月から9月末まで、月額300億ユーロに縮小する。必要があれば再度延長する。

ドラギ総裁の会見発言要旨は以下の通り。

<テーパリング(段階的縮小)ではない>

これはテーパリング(段階的縮小)ではない。単なる小規模化だ。

<資産買入れプログラム(APP)の調整・拡大>

名目賃金の伸びやインフレに勇気付けられる動きはまだ見られていない。このため、理事会では全会一致ではなかったものの、大多数のメンバーが(資産買入れプログラムをどのような規模で、どの程度の期間にわたり継続するかについて)堅実な姿勢を示した。

<債券買い入れ延長の柔軟性>

われわれのプログラムには十分な柔軟性があるため、われわれは規模を調整することが可能だ。われわれは円滑に運営していける。こうしたことはこれまでに証明されている。ECB理事会はこの点についてコミットしている。

今回は償還を迎える債券の再投資もある。このため、インフレ目標を支援する金融政策スタンスを掲げるわれわれの能力について言えば、良好な位置につけている。

<大多数が資産買入れプログラムのオープンエンド(無期限)維持を支持>

今回はオープンエンド型のプログラムを決定した。資産買い入れプログラムが突然終了されることはない。理事会では大多数がオープンエンド型にとどめることを支持した。まだ先行き不透明感は高く、(オープンエンド型にとどめることが)堅実だった。

<買入れプログラムの突然の終了はない>

買入れプログラムが突然終了されることはない。われわれはこれまでも何かが突然終了されるとの立場を示したことはない。

<スペイン・カタルーニャ自治州について>

日々情勢が変化しているため、コメントするのは非常に難しい。われわれは事態を見守っている。現時点で今後不安定になると結論付けるのは時期尚早だ。

<米国の回復はユーロ圏より進展>

金融政策はそれぞれの地域のそれぞれの状態を反映している。米国の回復はユーロ圏よりもはるかに進展している。(ユーロ圏の)インフレ期待はかなり出遅れている。

<再投資・政策の道筋の「順序」>

再投資に関するガイダンスは金利とは関係ない。政策の道筋の「順序」はこれまで通りだ。つまり、金利は長期にわたり、資産買い入れ期間を大きく超えて、現行水準にとどまると予想される。

<「大きく超えて」の意味>

「大きく超えて」とは、われわれのインフレ目標達成の支援になる形で短期金利期待を抑制する必要があるとの概念を示している。

<決定は全会一致でない>

決定は全会一致ではなかった。討議では一般原則でコンセンサスが得られたほか、(一部の決定には)大多数が賛成した。

<情報伝達は効果的>

(この日の)市場の反応はかなり落ち着いていた。これは、われわれの市場への情報伝達が効果的だったことを物語っているとおもわれる。

<買い入れプログラムの構成>

(資産買い入れプログラムの)構成については協議しなかった。この件について何か言えるとしたら、われわれはプログラムを通してかなりの規模の社債の買い入れを続けるということだけだ。

<協議の雰囲気は前向き>

協議の雰囲気はかなり前向きだった。すべてのメンバーが成長の勢いや雇用の回復のほか、投資が実際に上向いていることなどに言及した。家計の収益力は上向いており、可処分所得も増加している。

インフレはこれに比べて勇気付けられる状態にはなっておらず、(2%をやや下回る水準としている)われわれの目標にまだ達していない。

<基調的なインフレ>

賃金の上昇は幾分加速したが、域内のコスト圧力はなお全般的に抑制されている。 ユーロ圏における基調的なインフレは中期的に緩やかに上昇していくと見られている。

<成長リスクは均衡>

ユーロ圏成長見通しを巡るリスクはなお概ね均衡している。

<成長衰えず>

最新のデータや調査結果は、今年下期の成長の勢いが弱まっていないことを示唆している。

<抑制的な物価圧力>

域内の物価圧力は引き続き総じて抑制されており、経済見通しやインフレの軌道はなお金融政策による支援の継続にかかっている。そのため、大規模な金融刺激が依然として必要だ。

<広範囲に及ぶ成長>

域内の景気拡大は引き続き底堅く、広範囲に及んでいる。

<インフレへの信頼感は向上>

資産買い入れの再調整は、広範囲に及ぶ一段と底堅い景気拡大や基調インフレ指標の上昇、実体経済における金融状況への政策効果の持続的波及効果に伴い、インフレ率が徐々に目標へ近づいているとの信頼感の向上を反映している。

<相当大幅な緩和>

この日の金融政策決定は、非常に良好な金融状況を保つために下したもので、こうした金融状況は(目標に向けた)インフレ率の持続的な回復に依然必要となる。

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