[ニューヨーク 3日 ロイター] - ロイター/イプソスが3日公表した米世論調査によると、米大統領選では民主党候補ヒラリー・クリントン氏が依然支持率で優勢だが、共和党候補ドナルド・トランプ氏との差は著しく縮まった。クリントン氏の支持率がこれまで上回っていた複数の激戦州では差がなくなり、互角の戦いとなっていることが明らかになった。
調査は約1万5000人を対象に毎週オンラインで実施されている。フロリダ州とノースカロライナ州では両氏の支持率が五分五分となり、ミシガン州ではクリントン氏のリードがほぼなくなった。オハイオ州も引き続き接戦で、ペンシルベニア州ではクリントン氏がやや優勢となった。
クリントン氏が当選する可能性は依然として高いが、2012年の前回の大統領選に比べてアフリカ系米国人の投票率が大きく低下した場合は、トランプ氏が逆転する可能性も出てくる。ただ、トランプ氏が勝利に近づくためにはフロリダとノースカロライナの両州を制する必要がある。一方、クリントン氏は両州で負けても当選する可能性がある。
クリントン氏が当選に必要な大統領選挙人270人を獲得する確率は約90%で、先週の95%を下回った。仮に2日に大統領選が行われた場合、クリントン氏が確実に獲得するとみられる選挙人は256人で、最終的な結果の予想は302人と、トランプ氏の236人を上回った。
ここ1週間でトランプ氏は24州で支持率を伸ばし、11州で支持率が低下。クリントン氏は13州で支持率が上昇し、22州で低下した。
最新調査では、メール問題で米連邦捜査局(FBI)がクリントン氏に対する捜査再開を発表した後の回答がほとんどだった。
首都ワシントンDCと全50州で調査を実施した。
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