[25日 ロイター] - アドビ・アナリティクスのデータによると、24日の米感謝祭当日のオンライン小売売上高が前年比約3%増の52億9000万ドルと、過去最高に達した。高インフレを背景に今年の年末商戦は低迷が懸念されていたものの、消費が持ちこたえている兆候を示唆した。
ベビーカーやスピーカー、バーベキューグリルなどの商品が人気だったという。また、モバイル機器経由での売上高が全体の約55%を占めた。
アドビ・デジタル・インサイツのリードアナリスト、ヴィヴェク・パンドヤ氏は「今年の感謝祭はスマートフォン経由の買い物が実質的の伸びをけん引した変曲点となり、モバイル・ショッピングの改善具合が強調された」と述べた。
米国では伝統的に感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)が年末の幕開けとされてきたが、近年はセールの前倒しが進み、今年も10月ごろからセールが始まっている。
アドビはブラックフライデーのオンライン小売売上高が前年比1%増の90億ドルになると予想。過去2年間のパンデミック(世界的大流行)を経て、買い物客が実店舗に集まってきているという。
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