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ホンダが重希土類使わぬHV用モーター、世界初 中国依存なくす

 7月12日、ホンダと大同特殊鋼は、レアアース(希土類)の一種であるジスプロシウムなどの重希土類を一切使わない熱間加工ネオジム磁石をHV用駆動モーターに世界で初めて実用化したと発表した(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - ホンダ7267.Tと大同特殊鋼5471.Tは12日、レアアース(希土類)の一種で中国に依存するジスプロシウムなどの重希土類を一切使わないネオジム磁石をハイブリッド車(HV)用駆動モーター向けとして世界で初めて実用化したと発表した。

ホンダは同モーターを年内に発売する小型ミニバン「フリード」に採用する。

重希土類は大部分を中国からの輸入に頼っており、過去には政治的な問題で輸出が規制されたり価格が高騰したりしたため、自動車・素材メーカー各社は使用量を減らす技術開発を進めてきた。ホンダは重希土類を使わない磁石を採用することで調達リスクを低減する。

最強の磁力を持つネオジム磁石はHVなど電動車両向け駆動モーターに主に使われ、今後も急激な需要拡大が見込まれている。ネオジム磁石は高温下で使用されるため高い耐熱性が要求され、従来は耐熱性を確保するために重希土類を使う必要があった。

大同特殊鋼はこのほど、一般的な工法による磁石に比べ、磁石の組織を約10分の1以下に微細化することで、重希土類がなくても耐熱性を確保できる技術を開発した。

モーターに重希土類を使わなくてもトルク、出力、耐熱性といった性能は従来品と同じレベルを達成しており、コストも削減できるという。ホンダによれば、車種にもよるが、新型フリードのHV用モーターに使う場合、ネオジム磁石(従来1台当たり約900グラム)は、重希土類の分(約60─70グラム)が減り、磁石のコストも1割ほど削減できる見込み。

ホンダは今後、新型モーターをフリードと同じ磁石を使える同サイズの新型車へ順次、採用する予定。より大きな車両や電気自動車(EV)への採用には耐熱性をさらに向上させる必要があることから引き続き開発を進める。

*内容を追加しました。

白木真紀

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