[香港 12日 ロイター] - 市民による抗議活動が続く香港で12日、香港国際空港を発着する全便が欠航となった。
地元の警察によると、約5000人の市民が空港のロビーで約4日間座り込みを行い、抗議を行った。警察が今後、抗議者の排除に動くかどうかは明らかにしなかった。
香港では、容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡り大規模デモが続いており、デモ参加者と警察との衝突も発生している。
今週末には、警察が地下鉄駅でデモ参加者に向けて至近距離で催涙ガスやゴム弾を発射。地下鉄駅で催涙ガスが仕様されるのは初めて。香港島のほか、九龍、新界地区各所で催涙ガスが使用され、こうした衝突で女性1人が目に負傷を負ったことがデモの引き金になったという。
中国当局は、大規模デモを「テロ」の兆しが台頭しつつあると非難した。