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香港リンゴ日報、ブロックチェーン技術で生き続ける 検閲に対応

[香港 24日 ロイター] - サイバー空間を対象とする香港の活動家が、検閲に耐えられるブロックチェーン(分散型台帳)技術を利用したプラットフォーム上に、香港国家安全維持法(国安法)による締め付けで廃刊に追い込まれた民主派紙「蘋果日報(リンゴ日報)」の過去記事を保存している。

国安法の下、香港政府は政権転覆・国家分裂を目論んでいるとみなしたコンテンツの阻止・削除を求めることができる。

ハイテク分野で働く男性のホー氏(21)は今週、分散型のファイル貯蔵プラットフォーム「ARWeave」にリンゴ日報記事をアップロードし始めた。

リンゴ日報は24日、最後の新聞を発行して26年の歴史に幕を閉じた。ウェブサイトも停止し、ソーシャルメディアプラットフォームも全て抹消した。

ホー氏は「私はリンゴ日報を愛しているがためにこれをしているのではなく、こうする必要があるためにしている。リンゴ日報がこんなにも早くなくなるとは思わなかった」と述べた。

当局はこれまで、数十本のリンゴ日報記事が国安法に反した可能性があるとしつつ、同紙のコンテンツをブロックしたり、検閲したりするとは何ら示唆していない。

「BitTorrent」と同様、ARWeaveはファイルを細かい情報に分解し、世界中の匿名コンピューターのオープンネットワークに分散させる。ARWeaveは自らを「決して忘れない集団所有のハードドライブ」と称している。

24日時点で、ARWeave上には4000本以上のリンゴ日報記事がアップロードされている。

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