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香港警察、民主派締め付けで銀行口座記録まで監視=関係者

[香港 26日 ロイター] - 香港警察は民主派に対する締め付けの一環として、活動家の金銭取引記録まで監視していることが、複数の活動家やある銀行幹部の証言で明らかになった。

今月6日、香港警察は香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで立法会(議会)前議員など民主派を一斉に逮捕。この時に拘束された6人の活動家はロイターに、警察が彼らの同意なく銀行口座記録の一部を入手し、幾つかの取引について尋問してきたと述べた。

また香港にある大手リテール銀行の幹部の話では、警察からの顧客の取引記録提出要請件数が過去半年余りで2倍以上に増加しており、これは民主活動家の情報を獲得しているためとみられるという。

6人の活動家は、銀行口座記録を尋問の材料に使う事例が増えていることが、あらゆる手段を行使して国安法違反容疑者への捜査に全力を注ぐという警察の姿勢を浮き彫りにしていると口をそろえた。

先の銀行幹部は、香港の銀行は警察から求められれば協力せざるを得ないと苦しい胸の内を明かす。「口座が凍結されたり、詳しい取引記録が不適切な理由で誰かに知られたりしたと思えば、本人が訴訟に持ち込むことは可能だ。しかしわれわれがここでできることはほとんどない」という。

26日にはHSBCのクイン最高経営責任者(CEO)が英議会で、香港警察から記録を見たいと申し出があった場合、同行として警察の「動機を判断する」立場にはないと弁明。世界のどこの国であれ、警察の要求には従わなければならないと付け加えた。

香港警察は、業務や捜査の詳細を公表するつもりはないと述べ、活動家の金銭取引記録を要求している理由に関するコメントを拒否した。香港政府には、警察がどのように、あるいはなぜ逮捕した容疑者の銀行情報を得ようとするのか質問したが、回答はない。

また香港警察が国安法施行後に個人の銀行情報を手に入れやすくなったのかどうか、ロイターがこれまでに取材した範囲では確認できなかった。

逮捕された活動家の1人、オーウェン・チョウ氏はロイターに、シティバンク、ハンセン銀行、HSBCが運営するモバイル決済サービス「ペイミー」にそれぞれ保有していた口座の記録を警察に把握された上で、これらの口座に入金された最大10万香港ドル(1万3000米ドル)の出所を聞かれたと話す。さらにシティバンクとハンセン銀行が発行したチョウ氏のクレジットカードとデビットカードは差し押さえられたという。

別の活動家のベンタス・ラウ氏も警察にハンセン銀行の口座取引記録のコピーを見せられ、選挙当日までの取引を追及された。ラウ氏はロイターに、非公式選挙の資金を確保するために実施したクラウドファンディングにこの口座を利用したと述べた。

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