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幹部逮捕の香港民主派紙、発行部数を大幅増 早朝には完売の店も

[香港 18日 ロイター] - 香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで17日に本社編集局が警察の捜索を受けた香港の民主派紙「蘋果日報(リンゴ日報)」は、18日付の発行部数を大幅に増やした。同紙を買い求める読者の増加を見込んだもので、発行部数は50万部。前日は8万部だった。

 6月18日、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで17日に本社編集局が警察の捜索を受けた香港の民主派紙「蘋果日報(リンゴ日報、写真)」は、18日付の発行部数を大幅に増やした。香港の印刷所で撮影(2021年 ロイター/Jessie Pang)

18日付の一面は前日の捜索に関する記事で、ハードディスクドライブ44台が証拠として押収されたと伝えた。

朝の通勤時間帯、香港中心部にある新聞売り場では、蘋果日報が既に完売しているところもあった。同紙のロゴとともに「Support press freedom(報道の自由を支持する)」と書かれた写真を掲げる売り場もあった。

真夜中に印刷されたばかりの蘋果日報を買い求めた人もいた。苗字だけを明かしたこの男性は「この新聞がいつなくなるか分からない。香港人として私たちは歴史を守らなければならない」と述べ「道は険しいが、他に道はないのだから歩かなければならない」とコメントした。

ある銀行員の男性は、警察による捜索のニュースを聞いて20年ぶりに新聞を買ったという。「買った新聞で何かするつもりではない。自分の良心のために新聞を購入した」と述べた。

香港警察は17日、蘋果日報の幹部5人を逮捕したほか、500人態勢で本社編集局を捜索した。当局は今回初めて、メディアの記事が国安法違反に問われる可能性があると指摘した。

編集局が警察の捜索を受けるのは、同紙オーナーで中国政府に批判的な黎智英(ジミー・ライ)氏が昨年8月に逮捕されて以降2回目。

同紙は黎氏の逮捕直後も発行部数を50万部ほどに増やした。

蘋果日報を発行する壱伝媒(ネクスト・デジタル)の職員組合は、17日の声明で報道を続ける方針を表明。「現在の状況は困難かもしれないが、われわれは通常通りに新聞を発行し続けるため職務を遂行していく」とした。

また、同紙編集部のあるグラフィック・ジャーナリストは「香港にとり本当に哀れな瞬間だ」と述べた上で、「われわれが生き残らなければ、報道の自由はもはやなくなる」と述べた。

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