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HSBCは中国の利益優先、香港顧客に不当扱いと英議員が非難

英国の超党派議員のグループは8日公表した報告書で、英金融大手HSBCについて、中国の民主化運動弾圧を受けて香港を離れた顧客を不当に扱っていると主張し、自らの利益を守るために中国政府の機嫌を取っていると非難した。ロンドンで2018年撮影。(2023年 ロイター/Hannah McKay/File Photo)

[ロンドン 8日 ロイター] - 英国の超党派議員のグループは8日公表した報告書で、英金融大手HSBCについて、中国の民主化運動弾圧を受けて香港を離れた顧客を不当に扱っていると主張し、自らの利益を守るために中国政府の機嫌を取っていると非難した。

香港から海外に移住した顧客の一部について、HSBCは加入が義務付けられている強制退職積立金(MPF)から資金を引き出せないようにしたと指摘した。

HSBCの広報担当者は「全ての銀行と同様にわれわれも事業を展開している全地域において、現地の法律と規制当局の指示に従わなければならない」と釈明した。

中国が2020年に香港国家安全維持法の制定以降、数千人が香港から英国に移住した。

報告書はHSBCが一部の顧客の書類を受け付けないなど、人権を侵害する行為を行っていると訴えた。HSBCは利益の約3分の2を香港で上げている。

「HSBCは収益面で香港に依存しているため、中国政府の怒りを買うわけにいかず、中国共産党の方針を支持せざるを得ないような決定が何度もなされている」とした。

HSBCは、年金資金を引き出す権利の証拠として英国海外市民(BNO)旅券を認めないという現地の規則に従ったと反論した。

議員団は旧香港市民の資金引き出しでどのような書類を受け付けるかについて、銀行に明確な説明を求めるよう政府に要請した。

また香港の民主化運動の中心人物とされる政治活動家の口座の凍結を解除するよう求めた。

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