July 31, 2019 / 2:18 AM / 3 months ago

コラム:決算好調のファーウェイ、長期展望は中国5G投資次第

[香港 30日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の上半期決算は販売の国内回帰が追い風となり、売上高が前年比23%増加した。ただ、長期的にファーウェイの命運を左右するのは、中国政府の第5世代(5G)通信網整備計画であり、政府は大量の5G向け投資でファーウェイを救うことが可能だ。

ファーウェイは5月に米政府の禁輸措置対象リストに掲載されたにもかかわらず、上期の売上高が前年同期の3260億元弱から4010億元(580億ドル)に増えた。その後トランプ米大統領は米中通商協議の再開に合意し、米企業がファーウェイに部品を売ることを認めた。しかし米中関係は緊張が残り、かなり混乱した状態が続いている。ロイターは今週、これまでに約35社が50件ほどの輸出許可申請を提出したが、米政府はどれにも回答していないと伝えた。

業界関係者は以前から、海外で米国からの重圧を受けている主要企業に救いの手を差し伸べ、国内の通信大手に高速大容量の5G整備計画を加速するよう促すと想定してきた。国内での注文増加が海外での落ち込みを穴埋めするというわけだ。ファーウェイのスマートフォン販売は既に国内志向を強めており、カナリスによると第2・四半期のスマホ出荷の国内比率は64%と、2013年以来の高水準だった。

次の焦点は、中国移動(チャイナ・モバイル)(0941.HK)など国内の通信大手で5G向け投資加速の気配がどこに表れるかだ。中国移動は先月、年内に設置する5G向けの基地局の目標を5万カ所強に引き上げ、300億元(44億ドル)の5G向け業界基金の設立を発表した。同社が6月に発表した5G関連契約の約半分がファーウェイ向けだった。

ただこれまでのところ、こうした変化の多くはゆっくりとしたペースだ。つまり通信大手は5G整備の加速に必要な莫大なコストに手こずっているようだ。例えばジェフリーズのアナリスト、エジソン・リー氏によると、5Gの基地局について通信機器メーカーは1カ所当たり6万─7万ドルのコストをみているが、通信大手は3万ドル以下を望んでいる。とはいえ、ファーウェイの今後の純利益の規模を決めるのは5G向け投資のペースだ。

●背景となるニュース

*ファーウェイが30日発表した上期決算は売上高が前年同期比23.2%増の4010億元(583億ドル)となった。スマートフォンの出荷台数は24%増の1億1800万台だった。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below