ファーウェイと重慶長安汽車、車載半導体でも提携へ＝関係筋

［北京／香港　２１日　ロイター］ - 複数の関係筋によると、中国の通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）は、スマートカー分野で、自動車大手、重慶長安汽車との提携を拡大し、車載半導体の設計・開発でも協力する。

両社は昨年１１月、スマートカー分野で提携すると発表したが、関係筋によると、数カ月前から非公式に半導体分野でも協力しているという。半導体を開発する合弁事業を近く設立する可能性もある。

報道を受け、重慶長安汽車の株価は一時９％上昇した。

ファーウェイは、米政府の制裁でスマートフォン事業が打撃を受けており、電気自動車（ＥＶ）事業を強化している。

関係筋によると、重慶長安汽車と共同ブランドでスマートカーを開発するほか、自社ブランドのＥＶ開発も計画しており、中小の国内自動車メーカーのＥＶ部門を買収する方向で交渉を進めている。

ファーウェイは、今回の提携で半導体事業を大幅に拡大することになる。

関係筋によると、重慶長安汽車も独自に半導体の開発を進めているが、大きな進展は見られていない。

両社のスマートカー分野の提携では、中・高価格帯の乗用車を生産し、ＥＶメーカーのテスラや上海蔚来汽車（ＮＩＯ）と競合するという。