December 12, 2018 / 12:33 AM / in 8 months

インタビュー:米大統領、華為幹部逮捕に介入も 利上げを牽制

[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、ロイターとのインタビューで、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL] の孟晩舟(メン・ワンツォウ)最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたことについて、米国の安全保障と対中貿易協議の進展に資するなら、この問題を巡って米司法省に介入する考えを示した。

ホワイトハウスの大統領執務室で行われたインタビューでトランプ大統領は、「もし米国のため、また(米中の)貿易協定の交渉、さらには安全保障に資するなら、必要と判断すれば、間違いなく介入するだろう」と語った。

孟容疑者は今月1日、対イラン制裁回避に関連する不正行為に関わった疑いで、米捜査当局の要請によりバンクーバーで逮捕された。トランプ氏と中国の習近平国家主席が貿易戦争を休止して90日間協議を継続することで合意したのと同じ日だった。

トランプ大統領は、孟容疑者の逮捕に関して習主席とまだ話していないと語った。孟容疑者が釈放されるかとの質問には「交渉に含まれる可能性がある。米司法省と協議する」と述べた。

緊張が続く米中関係は、孟容疑者の逮捕で一段と複雑化した。もし米国に引き渡されれば、孟容疑者は複数の金融機関を巻き込んで、イラン制裁回避に関与させた罪に問われる可能性がある。カナダ西部バンクーバーの裁判所は11日、引き渡しの是非を審議する間、同容疑者の保釈を認める決定を下している。

トランプ氏は、孟CFOの身柄が解放される可能性があると述べた。「いろいろなことが起きる可能性がある。また、交渉の一部になる可能性もある。だがまず司法省と協議し、さまざまな人を関与させたい」と語った。

孟容疑者の引き渡しを望むかどうかについては、まず中国側の要望を確認したいと述べた。その上で、ファーウェイが行ったとされる慣行を問題視した。

<米中協議が進行中>

トランプ大統領は、中国との通商問題にも言及。中国が、米国から大量の大豆を購入し始めたことを明らかにした。12月1日の米中首脳会談で貿易戦争がいったん休止した後、中国政府は大豆を購入するため「市場に復帰」したと述べた。

しかし、シカゴのトレーダーによると、中国が7月に米国産大豆に25%の関税を課して以降、同国が購入を再開した形跡はないという。米政府のデータでも7月以降、中国への大豆輸出は記録されていない。

トランプ氏は、「中国が膨大な量の大豆を購入していると今日聞いた。購入し始めたばかりだ」と語った。

自動車については、中国が近く米国車への関税を現行の40%から15%に引き下げるとの見方を示した。「即座に、非常に速やかに引き下げようとしていると思う」と語った。

米政府当局者はこれに先立ち、中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表の電話会談で、中国側が自動車関税引き下げの方針を伝えたと明らかにしていた。

 12月11日、トランプ米大統領は、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ) の孟晩舟・最高財務責任者がカナダで逮捕された件に関して、安全保障と米中貿易協議進展に資するなら介入するとの考えを示した。ホワイトハウスでロイターのインタビューに応じる同大統領(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

トランプ大統領は、中国との通商協議はすでに電話で行われているとし、「おそらく再び会談する。両国の高官が会談するかもしれない」と述べた。「必要なら習近平国家主席と再会談する。習氏のことはとても好きだし、非常に気が合う」とも語った。

このほか、トランプ大統領は米連邦準備理事会(FRB)による利上げをけん制。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをするとしたら、「ばかげていると思うが、私に何が言えるだろう」と述べた。

トランプ氏は、中国などとの通商摩擦に直面する中、米経済を全般的に下支えするために金利を引き下げる柔軟性が必要だと指摘。「われわれは貿易戦争を戦っており、それに勝利しているということを理解する必要がある」と述べつつも、緩和の必要性も示唆した。

<弾劾懸念していない>

自身が弾劾される可能性については、「懸念していない」と一蹴。トランプ大統領自身の個人弁護士だったマイケル・コーエン被告が2016年の大統領選前に元ポルノ女優らに対して行った支払いは選挙資金法違反には当たらないとの認識を示した。

トランプ大統領は「何も悪いことをしておらず、米国史上最高の経済を実現した人物を弾劾することは困難だ」と述べた。

その上で「(弾劾は)懸念していない。そのようなことになれば反発が出るだろう」と語った。

近く退任するジョン・ケリー大統領首席補佐官の後任については、10─12人の候補を検討していると述べた。

<サウジ皇太子の支持表明>

また、トランプ大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子について、ジャーナリストのカショギ氏殺害を巡り批判はあるものの、依然支持していると述べた。

米中央情報局(CIA)は、皇太子がカショギ氏殺害を命じたと結論付け、米上院も大統領に皇太子批判を求めている。

大統領は皇太子が殺害に関与したかどうかについてコメントを拒否。その一方で、殺害事件以降でおそらく最も明確な支持を表明した。

「彼はサウジのリーダーであり、サウジは素晴らしい同盟国だ」と語った。サウジ支持は皇太子支持ということか、との質問には「現時点では確かにそうだ」と述べた。

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サウジの王族の一部には、皇太子の王位継承を妨げようとする動きがある。状況に詳しい関係者の中には、米国とトランプ大統領が決定的な役割を果たす可能性を指摘する声がある。

これについて大統領は「聞いたことがない。全く耳にしていないのでコメントできない。彼が非常に大きな力を持っているということしか聞いていない」と語った。

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