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大西洋でハリケーン多発、英語名出尽くしでギリシャ語に切り替えも

 大西洋では今年、あまりにも多くのハリケーンが発生しているため、世界気象機関(WMO)が用意した21の英語名が使い尽くされる可能性がある。15日米アラバマ州ガルフショアーズで撮影(2020年 ロイター/Jonathan Bachman)

[ジュネーブ 16日 ロイター] - 大西洋では今年、あまりにも多くのハリケーンが発生しているため、11月30日にハリケーンシーズンが終了するのを待たずに世界気象機関(WMO)が用意した21の英語名が最後の「Wilfred(ウィルフレッド)」まで使い尽くされる可能性がある。

その場合は「アルファ」「ベータ」「ガンマ」といったギリシャ文字のアルファベットに切り替えることになるが、そうなれば史上2回目だという。

現在、活動が観測されているのはハリケーン「ポーレット(Paulette)」と「サリー(Sally)」、ならびに熱帯低気圧の「テディ(Teddy)」と「ビッキー(Vicky)」。さらに、西アフリカ沖合の低気圧がサイクロンに発達する可能性があり、「ウィルフレッド」と命名されるとみられる。

米海洋大気庁は今シーズンのハリケーン発生数を過去最多の25回と予想。海面温度の上昇と低層の「ウインドシア」(風向きや風速が急に変わる現象)が原因だとしている。

14日時点で大西洋で発生している5つのサイクロンについて注意報が出ており、そのうち「ルネ(Rene)」は現在までに消えたが、アルファベットの「R」で始まる名前が既に使われたことになる。WMOによると、「X」「Y」「Z」で始まる名前は適切なものがなかったため、用意されなかった。

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