[ソウル 5日 ロイター] - 韓国南西部の光州市と現代自動車は今週、低コストの自動車工場建設で最終合意を目指す。
光州市と現代自は4日、新工場を共同で建設する暫定合意を締結。年産能力は小型スポーツ用多目的車(SUV)10万台。2021年の操業開始を予定している。
現代自は、毎年のように労組のストに見舞われており、工場建設が実現すれば、生産コストを下げられるほか、雇用の海外流出を防ぎたい韓国政府にもアピールできる。
光州市には、系列の起亜自動車の工場がある。
現代自は530億ウォン(4750万ドル)を投じて、合弁事業の株式19%を取得する予定。光州市は590億ウォンを投じて21%の株式を取得する。残りの1670億ウォンは、サプライヤーや地元経済界が拠出する。
市の当局者によると、労働者の年間賃金は3500万ウォンで、現代自の平均賃金9200万ウォンの半分以下。
現代自はコメントを控えている。
市は工場建設で1万2000人の雇用を創出できるとしている。
労組関係者によると、現代自の国内労組は、この計画に抗議するため、6日に4時間の時限ストを実施する。