[18日 ロイター] - 米IBM(IBM.N)の第2・四半期決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。サイバーセキュリティーやクラウドコンピューティングなどの高利益率事業の業績が堅調だった。
決算を受け、引け後の時間外取引でIBMの株価は約2.5%上昇した。
売上高は前年同期比約4%増の200億ドル。トムソン・ロイターI/B/E/Sがまとめたアナリスト予想の198億5000万ドルを上回った。増収は3四半期連続。
サイバーセキュリティー、クラウドコンピューティング、データ分析などの高利益率事業の売上高は15%増の101億ドル。IBMの総売上高の50%強を占めた。
純利益は24億ドル(1株当たり2.61ドル)と、前年同期の23億3000万ドル(同2.48ドル)から増加。特別項目を除く1株利益は3.08ドルで、アナリスト予想の3.04ドルを上回った。
営業粗利益率は47.1%から46.5%に低下した。
IBMはロメッティ最高経営責任者(CEO)の下、AI(人工知能)やクラウドなどを「戦略事業」と位置付け、強化に取り組んできた。
カバノー最高財務責任者(CFO)は、こうした取り組みが奏功しているとの見方を示し、「これらの高価値分野に注力することで、成長を加速させた」と述べた。