[北京/上海 26日 ロイター] - 中国の5大銀行のうち3行が26日に発表した2020年第4・四半期決算は、純利益が40%を大幅に超える伸びとなった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が昨年、銀行に大打撃を与えて以降初めて復活の兆しがみられた。
中国の銀行大手、中国工商銀行(ICBC)と交通銀行(BoCom)は、第4・四半期純利益が40%を超える伸びとなった。中国建設銀行(CCB)は58%増だった。
20年最初の3四半期は、中国政府が銀行に対して新型コロナの打撃を受けている部門に対する融資を拡大するように促したことから、各銀行は多額の貸倒引当金を計上した。その後、経済が回復するにつれ銀行の利益が改善しており、今年を通して回復が続く見通しだ。
3行とも3四半期ぶりに利益が出た。銀行の収益性を判断する上で参考になる純金利マージン(NIM)は横ばいだった。不良債権率はICBCとBoComが横ばい。CCBは昨年9月末時点の1.53%から12月末に1.56%へ小幅に上昇した。
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