*12:44JST ウクライナ情勢:ロシア軍はアントノフ国際空港を占拠、北東4地区も侵攻
ウクライナ情勢の緊迫感は増している。中国メディアによると、ロシア軍は現地時間24日、ウクライナのキエフ州ホストーメリ市に位置する国際貨物空港、アントノフ国際空港を占拠したという。同空港はウクライナの首都キエフ中心部から約40キロ離れており、首都キエフの緊迫状態が一段と増している。空港の占拠を率いるロシア側の指揮官は、ウクライナ軍と交戦したことを明らかにした。これに対し、ウクライナ側は、同空港の奪還に向けて反撃していると強調した。
また、ウクライナ軍の発表によると、ロシア軍は24日、ウクライナ北東の4地区スムイやチェルニーヒウ、ルガンスク、ハルキウの国境を越えた。同日夜、ロシア軍とウクライナ軍はスムイ市中心部で激しい銃撃戦があったという。
中国の国営放送の中央電視台(CCTV)の報道では、現地時間24日、ウクライナのキエフ州東部のブロバルイ市にある軍事基地2カ所がロシア軍のミサイル襲撃を受けて6人の死亡とけが人12人は確認された。
こうした状況を受け、バイデン米政権は現地時間24日、米国にあるロシアのすべての資産を凍結する計画を明らかにした。米国が同盟関係の国・地域と協力し、ロシアの米ドルやユーロ、英ポンド、日本円の使用及びロシアのビジネス活動を規制すると強調した。さらに、ロシアへのハイテク製品などの輸出について、海外で生産される米国原製品を含めて規制する方針を明確にした。これらの経済制裁はロシアの競争力を弱める狙いがある。
なお、休日明けとなる24日のロシアの株式市場では、主要指標のMOEX指数は暴落し、前日比33.28%(1026.62ポイント)安の2058.12で取引を終了した。MOEX指数はこの日、2017年6月以来の安値を記録した。
《AN》
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