for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

日経平均は5日続伸、米国政治の不透明感後退を好感


*12:14JST 日経平均は5日続伸、米国政治の不透明感後退を好感
 日経平均は5日続伸。473.99円高の24799.22円(出来高概算5億7379万株)で前場の取引を終えている。

 前週末6日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は66.78ドル安の28323.40ドル、ナスダックは4.30ポイント高の11895.23ポイントで取引を終了した。全米で1日の新型ウイルス感染者数が過去最多に達したことや、ジョージア州上院の決選投票の可能性から民主党が政権、議会を掌握する可能性が依然残っていることも警戒されダウ平均は終始軟調な推移となった。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買い優勢の展開となった。日本時間8日にバイデン氏が「勝利宣言」の演説を行ったことを受け米国政治の不透明感が後退したことや、先週末に米国で発表された10月の米雇用統計は予想を上回る内容となったことなどが東京市場の株価支援要因となった。また、20年4-9月期決算が佳境となる中で業績予想を上方修正する企業が増えており、企業業績への期待感も高まり、株価押上げ要因となった。

 個別では、20年12月期業績予想を上方修正したアートスパーク
3663、21年3月期業績予想を上方修正した蛇の目6445、A&D7745がストップ高買い気配となり、20年12月期業績予想を上方修正したアシックス7936がストップ高まで買われ、21年3月期業績予想を上方修正したミクシィ2121、ホンダ7267、FUJI6134、ジーテクト5970、レック7874、日本光電6849、GSユアサ6674が上昇し、また、21年3月期利益予想を上方修正したステラケミファ4109、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比2.6%増と自社株買いを発表したNTT9432が上げた。また、米大統領選でバイデン氏勝利が濃厚となったことを受け、イーレックス9517、レノバ9519、ウエストHD1407など再生エネルギー関連株も物色された。

 一方、米食品医薬品局がアルツハイマー型認知症治療薬に否定的な見解を公表したことを受けたエーザイ
4523、7-9月期実績・通期見通しともにコンセンサスを下振れたスクエニHD9684、公募増資を発表したJAL9201が10%を超す下げとなった。

 セクターでは、精密機器、海運業、輸送用機器、非鉄金属、情報・通信業などが値上がり率上位。一方、空運業、鉱業、医薬品、陸運業、繊維製品などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は41%となっている。

 日本企業の20年4-9月期決算発表が順調に進んでいる。発表は今週で一巡するが、ここまでの途中経過をバリュー株(割安株)、グロース株(成長株)の視点から見てみる。東証が公表している指数に、TOPIXバリュー、TOPIXグロースという指数がある。決算発表が本格化する直前の10月23日終値と2週間後の先週末11月6日終値を比べると、TOPIXバリューの上昇率は0.25%、TOPIXグロースは3.61%。この期間の相場は米大統領選の影響を受けたことも考慮する必要はあるが、決算発表が始まって以降はグロース株優位の相場展開となっていると言えそうだ。

 業種別で見てみよう、この期間の値上がり率上位には、医薬品、精密機器、電気機器、機械、その他製品、電気・ガス、食料品、サービス業などが並ぶ。材料が出た個別銘柄が指数の上昇に大きく寄与したものもあるが、概ね景気ディフェンシブやいわゆるグロース色の強い業種が多いようだ。一方、値下がり率上位には、空運業、鉱業、ゴム製品、保険業、証券商品先物、鉄鋼、水産・農林、石油石炭製品、卸売業、海運業などが並んでいる。こちらは景気敏感業種やバリュー色の強い業種、金利上昇局面で物色される業種が目立つ。

 このように、決算発表が本格化して以降の東京株式市場では、景気ディフェンシブ株やグロース株が相場を牽引したことが窺える。重ねて言うが、この期間の相場が米大統領選の影響を強く受けていることは考慮しなくてはならない。だが、そのことも含め、今後の相場展開を占うヒントにはなりそうだ。先週末はバリュー株の巻き返しの動きも見られた一方、今週はマザーズやJASDAQ上場企業の決算発表が増え、グロース株優位の相場展開がより鮮明になる可能性もありそうだ。

 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみあいとなりそうだ。これまで東京市場の重しとなっていた米国政治の不透明感が後退している効果は大きく、相場の先高観がさらに強くなっている。一方、日経平均は先週4営業日で1300円を超す上昇となり、上げピッチの速さを警戒する向きも多く、上値はやや重くなりそうだ。なお、今日は引け後にソフトバンクG
9984が4-9月期決算を発表する。また今晩米国でマクドナルド、ビヨンド・ミートが7-9月期決算を発表する。(小山 眞一)
《AK》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。 【FISCO】
for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up