*15:20JST 日経平均は小幅に反発、手掛かり材料難で見送りムード強く小動きに終始
日経平均は小幅に反発。先週末17日の米株式市場でNYダウは反発。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受けた売りが続く一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁が柔軟な対応に支持を表明したため大幅利上げ懸念が緩和するなど、金融政策への見方が定まらず株式市場は方向感を欠く相場展開となった。米株式相場を受けた今日の日経平均は16.00円安からスタート。取引開始後の売り一巡後は目立った手掛かり材料に乏しい中、先週末終値近辺での推移となった。今晩の米市場が休場となることに加え、今週は次期日銀総裁候補の所信聴取や米1月の米個人消費支出(PCE)コアデフレータ発表など重要イベントが控えていることもあり、後場は見送りムードが一段と強まり、日経平均は小動きに終始した。
大引けの日経平均は前日比18.81円高の27531.94円となった。東証プライムの売買高は10億1308万株、売買代金は2兆2925億円だった。セクターでは証券商品先物、パルプ・紙、その他金融業などが上昇。一方、海運業、鉱業、電気機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となった。
個別では、エーザイ4523、NTT9432、JFE5411が高く、日本紙3863など製紙株、アイフル8515など消費者金融株、東洋紡3101など繊維株、東急9005など電鉄株、関西電9503、りそなHD8308など銀行株など電力株が上げた。個別の材料では、前期業績上振れ着地や増益ガイダンスを好感された浜ゴム5101、ファンドを通じて出資するカバー5253の新規上場が承認されたイマジカG6879、傘下企業と動画配信サービス「Paravi」運営企業の合併を発表したUSENNEX9418、AI活用の半導体関連検査装置等を手掛ける日韓2社を子会社化すると発表したワイエイシイ6298、東証スタンダードで、EVスタンド機器事業で業務提携すると発表したアサヒ陶5341、23年12月期営業利益が前期の赤字から黒字に転換予想と発表した第一パン2215、記念株主優待を実施すると発表した瑞光6279などが物色された。
一方、アステラス薬4503、東エレク8035、日本電産6594、キーエンス6861が安く、INPEX1605など資源・エネルギー関連株、川崎船9107など海運株、が下げた。個別の材料では、東証スタンダードで、23年12月期営業利益が67.1%減予想と発表したアップル2788、23年12月期純利益が1.5%増予想と発表したピーエイ4766、前期赤字で今期予想を開示しなかったJHD2721などが軟調な展開となった。
《SK》
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