*16:16JST 日経平均は大幅続落、米長期金利の上昇を警戒し一時400円超安
日経平均は大幅続落。21日の米株式市場でダウ平均は697.10ドル安と大幅反落。主要小売企業の冴えない決算が嫌気された。また、米2月サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に改善したことで利上げ長期化観測が強まり、年初来の水準まで上昇した米長期金利がさらなる売り圧力となった。ナスダック総合指数は-2.50%と大幅に3日続落。米株安を引き継いで日経平均は207.11円安からスタート。心理的な節目の27500円や75日移動平均線を下放れたことで売りが加速する中、前場後半には一時27046.08円(427.02円安)まで下げ幅を拡大。一方、27000円が近づいたところからは買い戻しや押し目買いが入り、前引けにかけては下げ渋った。国内は明日が祝日で休場となるほか、今晩には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表も控えていることから、午後は模様眺めが続いた。
大引けの日経平均は前日比368.78円安の27104.32円となった。東証プライム市場の売買高は12億199万株、売買代金は2兆8131億円だった。セクターでは電気機器、繊維製品、電気・ガスを筆頭にほぼ全面安となった。一方、海運、医薬品のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は20%だった。
個別では、東エレク8035、ソフトバンクG9984、ソニーG6758、キーエンス6861、村田製6981、TDK6762などのハイテク株が大きく下落。メルカリ4385、リクルートHD6098、SHIFT3697、ラクス3923、ギフティ4449、インソース6200などグロース株も全般下落。為替の円安基調は保たれているが、景気減速懸念からトヨタ自7203、日産自7201、マツダ7261、SUBARU7270などの自動車も安い。住友鉱山5713、三菱マテリアル5711、JFEHD5411、大同特殊鋼5471、INPEX1605、ENEOS5020、三井物産8031、丸紅8002など、直近堅調だったバリュー(割安)・高配当利回り株も売り優勢。
日本郵政6178による株式売却が報じられたゆうちょ銀行7182や、レーティング格下げが観測されたT&DHD8795、住友林業1911、小野薬品4528、業績予想を下方修正したコナカ7494なども大きく下落。カルビー2229は前日に開催された成長戦略説明会での内容が期待に届かなかったようで売られた。マキタ6586は米ホーム・デポの弱い決算から連想売りが広がり急落。
一方、郵船9101、商船三井9104、川崎汽船9107の海運が高い。ディスコ6146、アドテスト6857はハイテク株安のなか、日本製鉄5401は鉄鋼株安のなか、それぞれ逆行高。ほか、アサヒGHD2502、キリンHD2503、第一三共4568などが上昇。自社株買いを発表したノジマ7419が買われ、東証スタンダード市場では、公募増資による投資拡大や増配が評価されたフルハシEPO9221がストップ高となった。
《YN》
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