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日経平均は反落、欧州でも銀行不安台頭でリスクオフ


*15:25JST 日経平均は反落、欧州でも銀行不安台頭でリスクオフ
日経平均は反落。15日の米株式市場でダウ平均は280.83ドル安と反落。スイス銀行のクレディ・スイスの経営難を警戒した欧州株安を引き継いで金融セクター中心に売りが先行。世界的な金融システム混乱に対する警戒感から軟調な推移が続いた。一方、スイス当局が必要なら同行に流動性を供給する姿勢を示したため、終盤に下げ幅を縮小。長期金利の大幅低下でハイテクは底堅く推移し、ナスダック総合指数は+0.05%に3日続伸。リスク回避の動きが先行し、日経平均は432.81円安の26796.67円からスタート。一方、クレディ・スイスが中央銀行から500億フラン借り入れるとの報道も手伝い、買い戻しが入ると一時は27000円を回復。ただ、戻り待ちの売りに抑えられたほか、今晩の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果を見極めたいとの思惑もあり、その後は27000円を挟んだもみ合いが続いた。

 大引けの日経平均は前日比218.87円安の27010.61円となった。東証プライム市場の売買高は16億5488万株、売買代金は3兆5489億円だった。セクターでは鉄鋼、保険、鉱業が下落率上位となった。一方、情報・通信のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%だった。

 個別では、三井住友
8316、みずほFG8411の銀行、第一生命HD8750、T&DHD8795の保険が急落。景気後退懸念や資源価格の下落を背景に日本製鉄5401、神戸製鋼所5406の鉄鋼、INPEX1605、石油資源開発1662の鉱業、住友鉱山5713、三菱マテリアル5711の非鉄金属、三井物産8031、丸紅8002の商社などが軒並み大幅安。業績予想を下方修正したアーレスティ5852、今期見通しが嫌気されたトリケミカル4369、堅調決算も出尽くし感につながったギフトHD9279が急落した。

 一方、米長期金利の低下を支援要因にレーザーテック
6920、東エレク8035の半導体、村田製6981、キーエンス6861のハイテクが堅調。マネーフォワード3994、ラクス3923、SHIFT3697などのグロース(成長)株は大幅高。業績予想を上方修正したキャリアリンク6070、ニーズウェル3992、今期大幅増益見通しが好感されたTOKYOBASE3415などが大幅に上昇し、パーク244666は第1四半期好決算を手掛かりに買われた。
《YN》

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