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需給改善による上昇は早くも一服?


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27987.20;-162.64TOPIX;1974.73;-6.74


[後場の投資戦略]

 週明けの日経平均は28000円を割り込む軟調な出足となった。先週末にかけて9連騰、この間の上げ幅は3000円ほどにも及び、歴史的にみても相当に速いペースでの戻りだっただけに、短期的な調整が警戒されてもおかしくない頃合い。そうしたなか、先週末、ハト派とされるニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、直近の連邦準備制度理事会(FRB)高官らと同様、0.5ptの大幅利上げを否定しない姿勢を見せたことで、米10年債利回りが2019年5月以来となる2.5%超えを一時示現。金利急伸という分かりやすい警戒材料が出たことで東京市場でも売りが先行した。

 一方、日経平均は前引けにかけては一時28000円台を再び回復するなど、底堅い動きも見られる。月末にかけての年金基金のリバランス(資産配分の再調整)目的の買いや指数連動型パッシブファンドの配当再投資に伴う先物買い、これらを見越した先回り買いなどを背景とした需給改善が引き続き相場を下支えしていると推察される。

 ただ、3月第2、3週(7-11日、14-18日)の投資主体別売買動向を見ると、海外勢はTOPIX先物で既に9000億円超も買い越しており、225先物についてはミニを除けば既に14-18日の週に1600億円超の売り越しに転じてきている。

 また、3月第4週(22-25日)までの間に見られていた海外勢によるTOPIX先物の買い越し傾向についても、先週後半からは騰勢一服感が見られてきた。ゴールドマン・サックス(GS)証券などは24日から売り越しに転じてきている。また、3月限先物・オプション取引に係る特別清算指数(SQ)算出に当たる11日前後から、TOPIX先物を1日当たり2000-5000億円レンジで大量に買い越しを続けてきたBofA(バンク・オブ・アメリカ)証券も、先週末25日には500億円未満の買い越しと騰勢一服の兆しを見せた。

 月末にかけての需給改善を見越した売り方の買い戻しは相当に済んだとみられ、これまでに先回り買いも入っていたことを考慮すると、再び調整リスクが高まってきていることに留意したい。4月以降は、新年度入りに伴うニューマネー入りなども期待されるが、投資主体別売買動向を見る限り、海外勢は現物株に至っては売り越しを続けており、本格的な買い目線に転じることは容易ではないだろう。今週は米国で雇用統計をはじめとした重要な経済指標のほか、米国債入札も実施される予定のため、これらの結果を受けた金利動向やハイテク・グロース株の動向を注視したい。

 後場の日経平均は28000円を挟んだもみ合いが続きそうだ。、先週末、米金利が大幅に上昇するなかでもナスダック総合指数が底堅い動きを見せたことは安心感を誘うものの、金利の速い上昇ペースは気掛かり。週明け今晩の米株市場でハイテク・グロース株の堅調さが引き続き見られるか見極めたいとの思惑も働きやすい。時間外取引のNYダウ先物が軟調ななか、日経平均の10続伸へのハードルは高まったといえそうだ。(仲村幸浩)
《AK》

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