*14:08JST 米早期利上げ観測後退でリスク選好的な取引拡大の可能性も
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月22日に行われた公聴会で、「FRBはインフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しない」との見解を伝えた。パウエル議長は「このところの物価上昇は、経済活動の再開に直接影響を受けた部門に起因しており、経済のタイト化を示すものではない」との見方を伝えている。
市場関係者の間からは「パウエル議長の証言内容はタカ派寄りではなかった」との声が聞かれている。一部の市場関係者は「インフレ抑制の姿勢を強調するような証言内容ではなく、イールドカーブのさらなる平坦化は期待できない」と指摘している。為替については「早期利上げの懸念が多少後退したことでユーロや新興国通貨に対するドル買いは縮小する可能性がある」との声が聞かれており、この影響で目先的にリスク選好的な円売りがやや活発となる可能性がありそうだ。
《MK》
当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。 【FISCO】