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ビットコインは出来のよくない通貨【岩村充が語るビットコインと仮想通貨の現在・未来(1)】「FISCO 株・企業報」より
2016年10月12日 / 05:36 / 1年後

ビットコインは出来のよくない通貨【岩村充が語るビットコインと仮想通貨の現在・未来(1)】「FISCO 株・企業報」より


*14:29JST ビットコインは出来のよくない通貨【岩村充が語るビットコインと仮想通貨の現在・未来(1)】「FISCO 株・企業報」より

仮想通貨のトップを走るビットコイン。しかし、通貨として見たときにはまだいくつもの問題点を抱えています。

仮想空間でお金のやり取りをするうえで、ポイントは権利者の入力であることをどう確認するかと、二重払いでないことをどう証明するかです。ビットコインは、前者については電子署名という既知の方法論で解決しています。後者については、中央管理者が存在すれば話は簡単ですが、マイナー(取引記録の承認作業をする人)の競争というアイデアで、中央管理者なしにそれを実現しているわけです。まさにコロンブスの卵といってもいい方法です。

しかし一方で、マイナーが負わされる役割は非常に大きなものになります。それだけの報酬があるからマイニングが行われるわけですが、勝者になる確率はいかに大規模な設備をもってPOW(プルーフ・オブ・ワーク=難解な計算課題)を解くかにかかっていて、そのシステム費用と消費する電力は莫大なものになります。

であるにもかかわらず、勝者に与えられるコイン数はほぼ4年に1度半減し、最終的には2100万枚で打ち止めとなってしまうんですね。こうした固定化したプログラムによって、価格が不安定で貨幣としては非常に使いにくいものになってしまっているのです。さらに言えば、取引の認証コストを新規コイン発行と一体化していることも問題だと思います。

そういう意味でも、いってみればビットコインは、出来のよくない通貨なんです

(岩村充/早稲田大学大学院商学研究科教授)

※本稿は実業之日本社より刊行されているムック「Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号」の記事からの抜粋(一部修正)です。記事の全編は、現在発売中の「Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号」をご覧ください。



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