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コラム【アナリスト夜話】:トランプ・安倍会談にみる“感情のバランス”戦略(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
2017年11月6日 / 08:01 / 13日後

コラム【アナリスト夜話】:トランプ・安倍会談にみる“感情のバランス”戦略(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)


*16:56JST コラム【アナリスト夜話】:トランプ・安倍会談にみる“感情のバランス”戦略(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
今朝のニュースはトランプ大統領の訪日一色でした。これらで報じられた昨日の会合は、「バランス理論」という考えから、二人の絆を強めるのに最適なものになっていたと思われます。

これは、ある三者A、B、C間の感情は、「プラスのバランス」を取るように動く、という社会心理の理論です。A, B, Cの感情のルートは3通りあります(AB間、BC間、AC間)。これらをそれぞれ、「マイナス(好き)」、「プラス(嫌い)」で表現し、これらを掛け算します。人は、その3通りの感情の掛け算の答えが「プラス」になるようにバランスをとる、という理論です。

例えば、Aが安倍首相、Bがトランプ大統領、Cがゴルフ、と置いた場合、二人ともゴルフ好きとのことなので、AC間、BC間の2つの感情がともにプラス(好き)となります。すると、トランプ大統領と安倍首相の関係は、プラス(好き)と感情が沸きます。そうすれば、プラスxプラスxプラスで、3者間の感情の掛け算がプラスになるためです。

同様に、トランプ大統領と安倍首相双方には北朝鮮という敵対国があります。トランプ大統領・北朝鮮、安倍首相・北朝鮮はそれぞれ「マイナス」なので、トランプ大統領・安倍首相の関係は、「プラス」になります。

つまり、ゴルフをやって北朝鮮について話し合うことは、当たり前のようにも見えますが、こうした理論から見ても、二人の関係強化のために極めて効果的だった、ということになります。

ただ、これから訪問する中国では、厳しい貿易交渉が予想されています。もしそこで中国が米国に対しマイナスの感情を抱いた場合、他の反米感情の強い国々との間でプラスの感情が芽生えることになります。貿易問題の成果とともに、トランプ大統領のアジア諸国での“感情のバランス”にも注目したいと思います。

マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:11/6配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)


《DM》

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