June 27, 2018 / 1:57 AM / 3 months ago

レアアース「国産」目指して 日本海底6000M、無人潜水機の開発着手


*10:51JST レアアース「国産」目指して 日本海底6000M、無人潜水機の開発着手

世界第6位の海域面積を管理する海洋国家・日本。近海には、希少土(レアアース)1600万トンが眠っている。政府はこの夏、自律型の無人潜水機で水深6000メートルの深海底を調査できる技術の開発に着手するという。輸入に頼ってきた、レアアースの「国産」化を目指す。

日本は資源に乏しく、エネルギー・資源の多くを輸入に頼っており、産業構造を支えるには脆弱(ぜいじゃく)だと問題が指摘されてきた。JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)によると、中国は世界のレアアース埋蔵量では4割に上り、長らくその生産量は世界の90%を占めてきた。

中国国営メディアによると、2017年上半期に内モンゴル自治区から輸出されたレアアースの量は5029.9トンで、そのうち約半分は日本へ輸出されたという。

しかし、中国レアアース市場は中国共産党政府により管理されており、共産党内の政局や対日外交など、政治事情に左右されやすく不安定要素は多い。さらにルール違反の行動も報じられている。読売新聞は4月、中国籍の船舶が、日本の排他的経済水域(EEZ)に、日本の許可なく侵入し、希少資源を採取していると報道。中国は、学術的にも同地域の希少類に言及し、優先権(先取権)を狙っているとみられる。

参考:日本のレアアースを狙って 中国船が日本EEZで無断採取 www.epochtimes.jp/2018/04/32664.html 

レアアースは、経済産業の発展には必要不可欠だ。光ファイバー網、超伝導材、LED、原子炉中性子、触媒、磁石、電池などの材料となる。ハイテク分野を含む日本の産業には不可欠だ。

専門家の高木哲一・レアメタル資源研究者は科学誌シンセシオロジー2016年9月号の寄稿文で「日本鉱床から重レアアースを生産することができれば(略)たとえ生産量が少量でも、中国というカントリーリスクを取らずに重レアアースを入手できる。市場に安心感をもたらし、価格の安定化に寄与することが期待される」と記している。

2010年、中国はレアアースは極端な輸出制限を行ったため、価格が最大10倍に高騰した。以後、日本は中国依存の脱却と輸入先の多角化を図ってきた。2015年までに中国シェアは48%までに減少し、ベトナム、マレーシアからの輸入を増加させた。

日本政府は、自国の排他的経済水域(EEZ)内から、レアメタルを生産できるよう、安定供給と確保を図り、調査から生産に至るまで一連の技術を開発・実証することを目指す。

政府はこの夏、海上に浮上することなく長時間活動できるよう充電され、海底でもデータ送信できる自律型無人潜水機(AUV)の研究開発を行う。AUVは、鉱物資源を深海底から採取し、船上へ効率よく運ぶ技術の開発も行う。2022年度までの実用化を目指す。

内閣府によると、日本の希少鉱物が存在するとして注目を集める日本最東端の島、南鳥島(東京)には、水深の最も深い5000~6000メートルの海洋底にレアアース泥がある。日本の海域は、水深2000~6000メートルが全体の65%を占める。

4月に発表された早稲田大学と東京大学などの合同研究によると、南鳥島の周辺には1600万トン超ものレアアース(希少類)が存在する。これは世界需要の数百年分に相当する。

2017年、経済産業省の委託を受けたJOGMECは、沖縄近海の1600mの海底にある熱水鉱床から連続でレアアース鉱床を洋上に揚げることに世界で初めて成功した。

今回のAUVを使用した研究開発は、さらに水深の深い5000~6000メートルで行う。成功すれば、国内外で前例のない深海鉱物資源の生産が可能となる。

(編集・甲斐天海)



【ニュース提供・大紀元】



《HT》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below