March 24, 2020 / 4:53 AM / 2 months ago

新型コロナ影響下の20年度日本企業業績見通し


*13:44JST 新型コロナ影響下の20年度日本企業業績見通し
フィスコでは新型コロナウイルスの世界的流行による国内主要企業への20年度業績影響を見積もった(前提として新型コロナが流行している状態下では、自動車メーカーの売上高は前年同期比70%減、エレクトロニクスメーカーの売上高は企業により異なるが前年同期比20~30%減とした)。結論的には、コロナの影響により外出を控えるべき状況が世界的にどれだけ続くのかで影響は大きく変わってくる。そこで新型コロナの影響が6月まで、9月まで、12月まで、そして21年3月まで続くケースで業績を見積もった。

新型コロナの影響が6月くらいまでで収束すれば、20年度営業利益は19年度比で40%を超える減益にはなると予想されるが、影響が極めて大きい自動車などを除く業種では黒字は確保できよう。2月の中国の新車販売台数は前年同月比79.1%減少したが、足元では世界の多くの国で外出が禁止され、自粛することが求められるようになっており、4-6月においては世界の新車販売台数が中国と同じようになる可能性がある。ゴールドマンサックスでは米4-6月のGDPが前期比24%減少(年率換算)する可能性を指摘しており、世界最大の自動車市場を有する米国の落ち込みは自動車業界に大きな影響をもたらそう。

 新型コロナの影響が9月ころまで続くと、影響が生じやすい製造業などでは、多くの企業が20年度通期で赤字に陥る可能性がある。影響が及びにくい通信業や、日々の生活に不可欠な消費財を提供する製造業や小売り業の落ち込みは限定的とみられるが、主要企業全体での営業利益は19年度比で100%近く減少する可能性がある。リーマン・ショックの2008年度上場企業純利益総額は前年度比80%減であり、この水準を超えて利益が落ち込むこととなる。

考えたくもないが、新型コロナの影響が12月ころまで続くと、全上場企業での利益総額が赤字に陥る可能性がある。また21年3月まで新型コロナの影響が続くと、上場企業の最終損益は30兆円程度の赤字に陥る可能性もあろう。18年度の最終利益は約30兆円の黒字であった。
《FA》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below