May 22, 2020 / 4:53 AM / 6 days ago

コロナショックで外貨準備高を減らす国、増やす国【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】


*13:48JST コロナショックで外貨準備高を減らす国、増やす国【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
コロナショックを受けた金融市場でのリスク回避の強まりによって、新興国からの資金流出が加速した。3月の新興国の非居住者によるポートフォリオ投資は833億ドルと、リーマンショック、テーパータントラム(バーナンキ元FRB議長による「量的金融緩和縮小の可能性」示唆)、人民元切り下げの時の資金流出を大きく上回るものであった。

外貨準備高の変動も大きい。IMFによると、2月から3月にかけて外貨準備高の減少が大きかった国は、ブラジル(193億ドル)、トルコ(156億ドル)、インドネシア(95億ドル)、韓国(90億ドル)、香港(78億ドル)などであった。4月もブラジルでは38億ドルの外貨準備高が減少し、トルコでは週を追うごとに外貨準備高が減少している。外貨準備高の減少率が高かった国は、エクアドル(39.1%減)、エルサルバドル(16.7%減)、クロアチア(14.9%減)、トルコ(14.5%減)、ナミビア(10.7%減)などである。総じて脆弱な新興国は、外貨準備高を大幅に減少させてしまったように見える。

一方、外貨準備高の増加が大きかった国は、日本(1,810億ドル)、ドイツ(428億ドル)、フランス(255億ドル)、イタリア(121億ドル)、スペイン(104億ドル)などであった。また、増加率が高かったのは、ルクセンブルグ(226%増)、フィンランド(32.5%増)、ベルギー(20.4%増)、ニュージーランド(19.2%増)、ドイツ(18.1%増)などである。ユーロ圏諸国では(南欧諸国を含め)外貨準備高が増加した国が多かったが、それは新興国から資金が流出する中、為替防衛のために外貨準備高を消費せずに済んだという効用も指摘できそうだ。

(株式会社フィスコ 中村孝也)


《SI》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below