June 2, 2020 / 10:48 PM / a month ago

NYの視点:ECB理事会で追加措置期待、見通しがユーロのリスクに


*07:43JST NYの視点:ECB理事会で追加措置期待、見通しがユーロのリスクに
欧州中央銀行(ECB)は今週4日に定例理事会の開催を予定している。ECBはこの会合で政策金利を据え置く見込み。同時に、ECBが一段の景気支援を目指し、新型コロナウイルス感染拡大の影響に対応する「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を5000憶ユーロ程、拡大すると予想されている。

ECBはPEPPですでに購入した4月の購入額は1030億ユーロ。5月は1160億ユーロ。今のところ国債の購入がほとんどを占めている。ECBはパンデミックの影響を多く受けたイタリアとドイツの国債の利回りの差拡大を回避するために、他国の国債に比べてイタリア国債の購入を増やした。またECBはコマーシャル・ペーパー市場にも踏み込み、350億ユーロの証券を購入。社債の購入は106億ユーロにとどまった。

INGはECBのPEPP購入拡大に加えて、来年の中旬まで購入期間を延長すると予想。バンク・オブ・アメリカは、PEPPの購入を3000億ユーロから4000億ユーロに拡大したうえ、対象となる資産にジャンク級に引き下げられた債券を含むことを正式に発表することを予想している。これにより、ウイルスで大打撃を受けた自動車セクターなどが助かると指摘。

域内第2位の経済を持つフランスは2020年の同国経済見通しをマイナス11%成長に下方修正。ECBのラガルド総裁はすでに、最悪のシナリオで、域内の経済がマイナス12%近くに落ち込む可能性を警告している。また、長期インフレ期待の指数も低く、5年インフレの市場関係者の見通しはわずか1.7%。市場ベースのインフレ期待も過去最低を記録している。一度、期待が低下したら、再び引き上げるのが非常に困難でECBは懸念すべきだと一部のエコノミストは警告しており、追加緩和を正当化する。ECBは今回の会合で新たな予測を発表する予定で、見通しが引き下げられると、ユーロにとり新たなリスクとなる。






《CS》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below