for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

中国の外貨準備が増えないワケ【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】


*09:08JST 中国の外貨準備が増えないワケ【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
8月の中国経済統計は、全般的に期待を上回る結果であったと見られる。小売売上も前年比でプラス転換を果たした。同月の金融統計でも、社会信用総量は前年比13.4%増と、7月の同13.0%増から伸び率が加速した。新規貸出も事前予想を上回り、一時の金融引き締め観測が後退した。

8月末の外貨準備も増加しており、前月を上回るのは5カ月連続である。一方で、「中国の外貨準備高が増えていない」ことに関心が寄せられている。第2四半期の金融勘定の赤字は、これまでに報告された経常収支、直接投資、外貨準備などの主要な要素では説明できないと指摘されている。

外貨準備高の増加が限られる要因として、(1)中国企業が対外債務を返済したり、ドルをため込んだりしている、(2)国営銀行が外貨資産を積み上げている、(3)中国の外資系企業が人民元資産を減らしたり、中国から資金を持ち出している、(4)資本逃避、などの可能性が考えられる。しかし、ドル安人民元高傾向でもあり、最近は海外から資金は流入傾向にあるのであれば、3~4はその点と矛盾する。また、「中国のデータでは銀行システムの純対外資産が増加している」ことから、中国人民銀行が外貨準備の一部をバランスシート外に保有し、実質的に国有銀行に貸し出しているという指摘もなされているようだ。

(株式会社フィスコ 中村孝也)


《RS》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。 【FISCO】
for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up