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コラム【アナリスト夜話】ビットコイン“バブル”はいつまで持つのか?(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)


*11:16JST コラム【アナリスト夜話】ビットコイン“バブル”はいつまで持つのか?(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
 

今年も残りわずかとなりました。大変な年でしたが、金融市場は好調で、感謝感謝の1年でした。

とりわけ、足元ではビットコインの上昇が目を惹きます。先週末は一時約15%上昇し、米S&P500の年初来の上昇率を2日で稼ぎました。足元では下げていますが、それでも年初からの上昇率は200%を超えています。

他に、今年、世界で異様に値上がりしたのがペットです。英国では、キャバプーなどレア犬種の価格が3倍以上となったとされます(Pet24Homeより)。経済対策と金融緩和でマネーが増え、かつ、コロナ禍の癒しを求めて需要が拡大した一方、生体の数はそう簡単には増えない、といった要素が後押ししたようです。

ビットコインについても、このうち、マネーの増加と供給が増えない(今年5月の半減期でマイニングが抑制されている)という2つの条件は共通しています。需要面は、癒しになるわけでもなく、「?」かもしれませんが、そう考えると価格上昇もある程度理解できます。

では、価格はいつまで持つのでしょうか。3年前のビットコインは、殆どの人々に“バブル”だと言われていましたし、実際、その後暴落しました。

しかし、過去の“バブル”は、一度はじけると、戻らないか、戻るまでに10年以上の年月がかかっています。1630年代のオランダのチューリップも1870年代の日本のウサギも、年収の数十倍という当時の価格には二度と戻らないでしょう。日本の新築マンションも、インフレ調整後の坪単価でみると、まだ1990年のピーク時の7割程度です。比較的戻りが早かったITバブルも、19年かかってようやく昨年完全復活しました(S&P500のITセクター指数のインフレ調整後の推定実質価格ベース)。

ところが、ビットコインは、3年で過去最高値を更新しています。とすると、そもそも前回と今回の急騰を“バブル”というのかどうか…。あまりの上昇ペースですから、近い将来の調整はやむなしと思います。が、復活劇が市場にインプットされたことから、また戻る可能性は十分あると思います。

しばらくは夢を見続けられることを祈りつつ、本年を締めくくりたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。

マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:12/28配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)


《HH》

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