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【フィスコ・ビットコインニュース】ビットコイン価格に影響する「スケーラビリティ問題」
2017年6月4日 / 04:04 / 6ヶ月前

【フィスコ・ビットコインニュース】ビットコイン価格に影響する「スケーラビリティ問題」


*13:00JST 【フィスコ・ビットコインニュース】ビットコイン価格に影響する「スケーラビリティ問題」
5月末にかけて、ビットコインを筆頭に仮想通貨市場は乱高下となりましたが、足元ようやく落ち着いたような感じがします。そのようななか、今回は下記の

(1)【ファンダメンタルズ】技術的な話題を材料に一時年初の3倍に
(2)【テクニカル】「半値戻しは全値戻し」という格言通りなるか
(3)【ビットコイン入門】ビットコイン価格に影響する「スケーラビリティ問題」

という観点で解説させていただきます。今後のビットコイン投資の参考としていただければ幸いです。

(1)【ファンダメンタルズ】技術的な話題を材料に一時年初の3倍に

ビットコイン相場は落ち着きを取り戻したような状況です。フィスコ3807傘下のフィスコ仮想通貨取引所のBTC/JPY相場は5月25日には一時345,065円の高値をつけ、週明け22日から35%もの上昇を見せて過去最高値を更新しました。しかし26日には売り圧力に押されて再び20万円台となり、4日現在は28万円前後で取引されています。これで、ビットコインの最高値は2017年年初の115,100円と比較すると約3倍の水準を記録したことになります。

この価格変動の背景には、アメリカ時間の5月23日に行われた「コンセンサス2017」というビットコインの技術面における会議で、デジタル・カレンシー・グループ(DCG)という団体がビットコインの取引処理能力(スケーラビリティと呼ばれます)を解決するための仕様変更を強行すると発表したことがあります。この声明にはアメリカ、中国、日本、ヨーロッパを含む世界各国の56社ものビットコイン大手企業がすでに合意を表明していたため、市場への影響も大きくなったと推測されます。

ただし、この声明にはこれまでビットコインの開発を主に担ってきたビットコイン・コア(Bitcoin Core)の開発陣営は賛同を表明しておらず、依然として市場の不透明感は強い状態といえます。具体的にどのような内容が提案されたのかは、(3)【ビットコイン入門】で簡単にご紹介します。


(2)【テクニカル】「半値戻しは全値戻し」という格言通りなるか

4月以降、上昇基調が強まっていたビットコインですが、東京時間5月25日の2時頃、345,065円(フィスコ仮想通貨取引所の価格)の高値をつけた後、一気に値を崩す展開となり、27日15時頃には205,555円(同)まで売られました。もちろんビットコインだけではなく、リップル、イーサなどアルトコインもきつい下げとなりました。

ただ、売買一巡後のビットコインは落ち着きを取り戻しつつあります。短期的な過熱感を冷ますような下落となりましたが、今回の下落幅(139,510円)に対する3分の1戻しが251,593円、2分の1戻しが275,310円、3分の2戻しが298,552円となっています。足元の水準はまさに半値戻しの水準です。

市場には「半値戻しは全値戻し」という格言があります。ひょっとすると戻しの強さを受けて、格言通りの相場展開となるかもしれません。なお、この格言には「戻りの強さ」を表現するほか、「欲張らずに半値戻した水準で利益確定をしたほうがいい」という意味合いもあるようです。前者の解釈を推したいところです。


(3)【ビットコイン入門】ビットコイン価格に大きく影響する「スケーラビリティ問題」

現在、ビットコインはその取引量が急増している状態ですが、ビットコインのデータ容量には「1ブロック(ビットコインの取引を保存する技術の単位)=1MB」という制限があるため、早晩、取引処理能力(スケーラビリティ)が限界に達するという不安があります。このスケーラビリティ問題を解決するために最有力視されているのが、セグウィット(Segwit)と呼ばれる解決策です。

昨年は、(1)で紹介したビットコイン・コアの開発陣営が、今年11月までに全体の95%の合意を得られればセグウィットを実装すると発表して投票を募っていました。しかし、上述のブロックのサイズについては明確な引き上げなどの言及がなく、賛同者も5月時点で半数に満たない状態でした。

これを、全体の80%の合意があればセグウィットを実装し、さらにブロックサイズを2MBに引き上げようという提案が上のデジタル・カレンシー・グループのものです。

セグウィットが実装されるというのはビットコインにとってポジティブな要素といえます。ただし、彼らはハードフォークと呼ばれる前方互換性・後方互換性のないアップデートでこの施策を実装しようとしているため、この案に賛同しない一派が存在した場合、ビットコインが新・旧ふたつの種類へと分裂してしまう可能性があります。これをリスクと捉える見方もあります。

今回の【ビットコイン入門】では、ビットコイン価格に大きく影響する「スケーラビリティ問題」に関してご説明しました。なお、ビットコイン投資は利益が出るときもあれば、損失が発生することもあります。投資は自己責任でお願いします。

(フィスコ仮想通貨取引所: ビットコインアナリスト 田代昌之)



《MT》

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