*07:56JST 今日の為替市場ポイント:米金融システム不安でリスク選好的なドル買い拡大の可能性低い
10日のドル・円は、東京市場では135円82銭まで下落した後、136円97銭まで反発。欧米市場では136円99銭まで買われた後、134円12銭まで下落し、135円00銭で取引終了。本日13日のドル・円は主に134円台で推移か。米金融システム不安を警戒してリスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
報道によると、新興企業向け融資大手シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を受け米連邦預金保険公社(FDIC)は、親会社SVBファイナンシャル・グループの事業の買い手を模索している。商業銀行業務やウェルス部門、投資銀行、ファンドマネジャー部門などが対象となるようだ。一方、市場関係者の推計によると、米銀の時価総額は先週後半において1000億ドル以上減少したとみられている。イエレン米財務長官は12日、SVBの経営破綻問題について「投資家を救済することよりも、預金者への対応に焦点を絞っている」と述べている。SVBの経営破綻問題は金融システムだけでなく、実体経済にも一定の影響を及ぼす可能性があるため、金融市場の不確実性は大幅に高まりそうだ。
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