*09:54JST NY株式:米国株式市場は反落、金融不安が解消せず
ダウ平均は384.57ドル安の31,861.98ドル、ナスダックは86.76ポイント安の11,630.52で取引を終了した。
当局の監督下におかれたシリコンバレー銀の親会社SVBファイナンシャル・グループがニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請したとの報道を受け、金融システムへの不安が再燃し、売りが先行。また、複数銀行の預金支援を受け昨日大きく上昇していた地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が再び下落に転じたことも一段の警戒感につながった。この日はトリプルウィッチングで先物やオプション満了に絡んだ売りも加速した可能性があり、マイナス圏で終了。セクター別では銀行や保険が大幅下落した。
メディアのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)や半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げを受けてそれぞれ上昇。運送会社のフェデックス(FDX)も四半期決算で、調整後の1株利益が市場予想を上回ったほか、通期の見通しを引き上げ買われた。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOGL)は検索における人工知能(AI)への投資が利益率に与える大きなリスクにはならないとの判断からアナリストが投資判断を据え置き、上昇。地銀のファースト・リパブリック・バンク(FRC)は配当停止やアナリストの投資判断・目標株価引き下げなどが嫌気され、再び売られた。同業のパックウェスト(PACW)やウェスタンアライアンス(WAL)もそれぞれ下落。
バイデン大統領は破たんした銀行幹部に対する処罰厳格化措置を議会に要請した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》
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