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桑山 Research Memo(1):3回目のターニングポイントは現在進行形、世界へ羽ばたく総合ジュエリーメーカー
2017年7月9日 / 22:51 / 5ヶ月前

桑山 Research Memo(1):3回目のターニングポイントは現在進行形、世界へ羽ばたく総合ジュエリーメーカー


*07:48JST 桑山 Research Memo(1):3回目のターニングポイントは現在進行形、世界へ羽ばたく総合ジュエリーメーカー
■要約

桑山7889は、1964年に現 代表取締役会長の桑山征洋(くわやまゆきひろ)氏が貴金属チェーンメーカー桑山鎖を創業、日本で初めて貴金属チェーンの製造に自動製鎖機を導入し、成長期の市場に向けて量産体制で臨む事業を開始した。90年代には貴金属チェーン以外のダイヤモンドやパールを使ったジュエリーへと業容を拡大した。2000年代初頭には、現 副会長の相原信雄(あいはらのぶお)氏が社長を継ぎ、中国・タイの製造拠点を作り、海外進出の礎を築いた。そして2009年以降は、現 代表取締役社長の桑山貴洋(くわやまたかひろ)氏の手によって業容拡大が結実し、同社は総合ジュエリーメーカーへと進化した。

同社の国内外の売上高構成比は、国内78%、海外22%である。海外のうち中国(香港・台湾含む)が16%で、アセアン4%、北米他で2%となっている。中国では、同社が主力とするブライダルリングやファッションジュエリーなど高付加価値製品が伸びている。製品別の売上高構成比は同社の総合力を利したOEM/ODMが65%、貴金属チェーン25%、宝飾素材10%である。OEM/ODM製品が強いのは、同社のハイレベルの製造能力、安定した高クオリティ、卓越した企画力、つまり「桑山品質」を支える製品力という強みがあるからである。そして、本社の企画デザイン機能、富山~無錫・広州~タイの工場における生産技術、本社を中心にとする調達・販売ネットワーク、通常営業と技術営業による顧客サポート、すべてをつなぐ業務システムと、総合ジュエリーメーカーとして全方位に亘る商売ができるからこそのシナジーも生じる。

こうしたことを背景に同社は、Couture Design Awards 2016(Platinum部門Winner)、International Jewellery Design Excellence Award 2017(Champion of the Champions)と世界的デザインコンテストで最高位に輝いた。同社のデザイン・技術力が世界で認められたのである。貴金属チェーンの自動製造、総合メーカーへの業容拡大と2回のターニングポイントによって、縮小する日本市場を中心に成長を継続してきたが、前期での中国2工場の稼働開始を背景に香港に中国本社を設立する計画である。3回目のターニングポイントといえ、桑山社長が次に狙うは海外販売の一大拠点となる見込みである。

2017年3月期は、貴金属地金相場の下落はあったもののタイへの3D技術導入や中国2工場体制の構築完了を背景に、減収増益となった。2018年3月期は、国内が取引先との取り組み強化などによるシェアアップ、海外は中国での生産体制強化と嗜好変化への対応で成長加速を進め、増収増益を確保する考えである。中期業績について、同社は中期経営計画を公表していない。しかし、3回目のターニングポイントが来ていることを考えると、総合ジュエリーメーカーとして世界に羽ばたこうとしている同社には、利益成長という大きな期待が持たれる。

■Key Points
・ジュエリー業界トップの強みは、製造能力、クオリティ、企画力など同社製品力にある
・自動製鎖機導入、業容拡大に続くターニングポイントは世界的受賞と中国本社設立
・中国本社設立を機に世界へ羽ばたこうとする同社には、中期利益成長が期待される

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


《TN》

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