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桑山 Research Memo(5):常に最先端の設備を積極導入、職人の専門技術を標準化
2017年7月9日 / 22:56 / 5ヶ月前

桑山 Research Memo(5):常に最先端の設備を積極導入、職人の専門技術を標準化


*08:19JST 桑山 Research Memo(5):常に最先端の設備を積極導入、職人の専門技術を標準化
 

■会社概要

4. 富山~無錫・広州~タイとつながる製造工場
高品質なジュエリーを安定して供給するため、桑山7889は常に最先端の設備を積極的に導入し、一握りの職人しか持ち得なかった専門技術を広く標準化してきた。そして、3D-CAD システムや自動製造機器により、世界トップレベルと評価される高精度の生産技術を確立したのである。

同社グループ基幹工場の富山工場では、インゴットから完成品まで一貫生産している。併せて同社グループの独自製法の開発や品質・製造の標準化を進めている。また、R&D部門を持ち合わせ、専門の研究開発部門でキャストの温度管理や生産性の改善といった研究も進めており、新たな技術や管理・生産方法を海外の工場でも活用できるよう指導している。

1994年に中国の無錫に無錫金藤首飾有限公司を設立し、アセンブリーを中心にハンドメイド製品やパーツ・キャスト製品などの生産を開始した。ジュエリー生産は労働集約的であるため、当初の進出目的は単に日本向けに安い工賃で製品を作ることだった。しかし、中国は経済成長が著しく、無錫工場は今や中国内販向けの製品を製造するようになった。しかも、広州に第2工場の広州桑山珠宝有限公司を建設しなければならないほどに需要が伸び、中国は重要な販売先となってきた。現在、2つの工場は無錫で機械編み・カットリング、広州キャスト製品と棲み分けている。日本のジュエリーデザインが人気になってきた中国だが、金やプラチナの繊細な加工技術にはまだ差があり、同社は大手小売チェーン向けにOEM/ODM製品を供給する競争力を持つ。

既存工場を買収して進出したタイだが、今では700人の従業員を抱える大工場となった。ジュエリー全般の製造とダイヤモンドのカットを行っている。タイはもともとルビーやサファイアなど色石の産地として知られ、手先の器用さと長い宝石の歴史からカット・研磨技術、デザインセンスに定評があり、宝石・宝飾品の世界的集積地となっている。日本のジュエリーは成熟産業となったが、タイは宝石の産地で人がいて、世界的なアクセスもあることから花形産業なのである。

品質管理や生産技術に劣らず同社を支えているのが、販売ネットワークである。そのネットワークの基点となる東京本社には、生産以外のすべての経営機能を集中、専用基幹システムで各営業拠点・製造拠点とつながっており、顧客の要望にスピーディに対応できる仕組みを構築している。国内の営業拠点は関西の拠点となる大阪、アジアの玄関口の福岡、宝飾産業国内最大の集積地である甲府に配置され、全国の主要マーケットを網羅している。海外では、ダイヤモンドの集積地であるベルギーのアントワープにオフィスを設け直接仕入れによる安定供給も実現した。このように、同社は内外の拠点をフル活用して、ダイナミックな販売戦略を展開している。

また、同社は内外へ向けて最新のトレンドを発信している。宝飾展において同社の新しいアイデアやトレンドを取引先バイヤーに発信、デザインに合わせたオリジナルディスプレーとともに新ブランドや新開発技術を提案している。また、海外では、世界有数の国際展示会に積極的に参加、同社のデザインや品質、技術力を世界に向けて発信している。

同社のグループ企業は、同社、連結子会社7社、非連結子会社4社、持分法非適用関連会社1社で構成される。各社とも総合ジュエリーメーカーである同社グループの構成員として、各種宝飾品の企画、製造加工、販売、各事業に関する調査研究、サービスの提供などを行いながら、互いの事業活動をサポートしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


《TN》

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