December 22, 2017 / 6:52 AM / 6 months ago

RIZAPーG Research Memo(8):『COMMIT 2020』達成とその先の持続的成長をより確実なものへ


*15:45JST RIZAPーG Research Memo(8):『COMMIT 2020』達成とその先の持続的成長をより確実なものへ
 

■中長期の成長戦略と進捗状況

3. 新たな成長戦略:事業基盤プラットフォームの強化
2018年3月期からRIZAPグループ2928の成長戦略が変わってきている。今年から同社が取り組んでいるのは、事業基盤プラットフォームの強化だ。トップライングロースとそれによる利益拡大という基本線は変わらないが、やみくもに収益拡大を目指すよりも、収益成長を加速させるための仕組みを先に整えたほうが、結局は成長スピードが速くなるという判断が働いた結果と思われる。

具体的な強化ポイントは、1)テクノロジー、2)グローバルSPA、3)RIZAP経済圏を支える顧客基盤・マーケティング等、の3点だ。

(1) テクノロジー
同社は今後、RIZAP関連のコトのサービスから、アパレル等のモノのサービスまで、あらゆる事業領域においてテクノロジーを活用し、事業の効率アップ及びシナジーの追求を加速させる方針だ。

RIZAPグループ全体の顧客についてあらゆるデータをビッグデータとして蓄積することが最初の入り口となる。それを目的ごとの専用アプリによって具体的な顧客サービスや内部管理等へと活用するという流れだ。また、ボディメイク事業でRIZAPのサービスを受けた顧客に対してアパレルや料理教室など、グループ内の他のサービスの情報を提供することで顧客の自己実現をサポートするとともに、事業におけるシナジーへとつなげることを目指している。

(2) グローバルSPA
グローバルSPAはアパレルやインテリア雑貨などのモノにおける効率性アップを狙った施策と言える。同社は子会社群にアパレルや生活雑貨を扱う子会社群を数多く抱えているが、これらの企業は中国、アジア地域を主体とした海外生産で商品を調達している。また通販事業でも数多くの海外生産品を扱っている。

こうした海外生産・国内販売という一連の流れの中で、物流統合と適正在庫管理を目指してシェアリングサプライチェーンを構築することや、スケールメリットを生かした共同調達によるコスト競争力の向上、高付加価値商品を中心としたプライベートブランド(PB)商品の開発力強化などを目指したものが、同社が掲げるグローバルSPAモデル構築の主な内容だ。

これによる効果は様々な領域に及ぶが、具体的にイメージしやすいのは物流だろう。同社はここにシェアリングサプライチェーンを導入することを狙っている。現状は子会社がそれぞれ物流の手配をして海外生産品を国内に輸入している。これを各社が共同で行うことでコンテナ、物流センター、トラックなどの各プロセスで空きスペースをなくし、コスト削減につなげるというものだ。同社は既に大手物流業者と具体的な運用方法などの話し合いを進めているもようだ。

(3) RIZAP経済圏を支える顧客基盤・マーケティング等
RIZAP経済圏はRIZAPグループの提供する商品・サービスにより生活の大部分がカバーされるようなネットワークの構築をイメージしており、言わば同社が目指す究極の姿とも言える。同社が取り組むテクノロジーの活用やグローバルSPAもこの実現のための重要なパズルのピースと言える。

しかしそれだけでは十分ではなく、外部のパートナーとの連携が不可欠だ。普段の日常生活において人は、コンビニエンスストア、スーパー、行政(自治体)、病院、学校など同社グループにはない多数のサービス・機能を必要としている。そうした領域の法人・機関等との連携を通じて、人々の生活により深く入り込もうとするのが、この施策の狙いと言えるだろう。

ただし、この実現には相応の時間を要すると考えられる。またこの施策を成功に導くうえでは、上述のテクノロジーの活用やグローバルSPA等の施策の整備が前提条件となると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


《TN》

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