January 5, 2018 / 6:15 AM / a year ago

日本ライフL Research Memo(1):医療機器業界をけん引する輸入商社でメーカー、独自商品で成長加速


*15:04JST 日本ライフL Research Memo(1):医療機器業界をけん引する輸入商社でメーカー、独自商品で成長加速
■要約

日本ライフライン7575は、輸入商社とメーカーの2つの顔を併せ持つ、独立系でハイブリッドな医療機器専門商社である。国内の医療機器市場は高齢化を背景に緩やかに拡大している。なかでも循環器領域は、高齢化に加えて医療機器の進歩による適応症例の拡大などにより、他の領域に比べ高い伸びを示している。そのような市場環境の中で、同社は医療機器の専門輸入商社として海外の仕入商品を拡大するとともに、メーカーとして自社製品の開発も強化している。

日本の医療機器市場では、MRIや内視鏡など一部の診断機器を除き、直接治療に用いられる心臓ペースメーカーなどの高度な医療機器は欧米メーカー等への依存度が高い。同社は創業以来、こうした海外メーカーと独占販売契約を締結して先端的な医療機器を導入し、日本国内の医療現場とのネットワークを築いてきた。また、日本の医療現場のニーズを反映した製品の開発も強化しており、メーカーとしての認知度も高めている。現在では、独自性の強い仕入商品と自社製品を扱う、ユニークな事業形態の循環器領域のスペシャリストとして、業界をけん引する企業の1社に数えられている。

不整脈、心筋梗塞・狭心症、心臓弁膜症、大動脈瘤など、同社は循環器の幅広い疾患に対する医療機器を取り扱っている。仕入商品については原則、欧米を中心とする海外メーカーと独占販売契約を締結するが、そればかりでなく、国内における薬事申請、マーケティング、教育、販促といった製造以外のプロセスを、同社は一気通貫で手掛けている。このように、単に仕入れて売るだけでなくメーカーに近い役割も担っているため、仕入商品であっても収益性が高いという特徴がある。自社製品については、もちろん収益性は高いが、人工血管や心腔内除細動システム専用カテーテルなど国内で高シェアを誇るものも少なくなく、メーカーとして評価も高い。

2018年3月期第2四半期の業績は、売上高20,267百万円(前年同期比13.4%増)、営業利益4,858百万円(同42.1%増)となった。磁気共鳴画像(MRI)検査に対応した心臓ペースメーカーや心房細動(AF)治療関連製商品などが好調で売上をけん引した。利益面では、仕入商品、自社製品ともに高収益の品目が伸びたことに加え、連結子会社の吸収合併に伴う未実現利益の調整や一部販管費の期ずれも営業増益の要因となった。このため、第2四半期の業績は、計画比で売上高659百万円、営業利益961百万円の上振れとなり大幅な達成となった。

2018年3月期通期の業績見込みについて、同社は売上高41,828百万円(前期比12.5%増)、営業利益9,472百万円(同23.3%増)を見込んでいる。下期は一部新商品の上市が先送りとされる見込みだが、織り込んでいた計画値が少なく、また既存商品については引き続き販売の好調が維持できる見通しであることから、2桁の増収を計画している。利益面では、好採算の製商品の構成比が高まることなどから売上総利益率の改善が見込まれる一方、下期へ期ずれした販管費の消化が予定されている。このため、同社は期初の業績予想を変えていない。しかし、第2四半期での売上高の勢いや売上総利益率のトレンド、販管費の抑制を考慮すると、下期も計画を超える収益となる可能性は高いように思われる。

同社は中期経営計画で、2022年3月期の売上高662億円、営業利益率25%を目指している。国内の高齢化や医療機器の進歩、同社の販売体制や薬事体制、生産体制などを考慮すると、十分射程圏内と考えられる。加えて、循環器以外の新規事業領域への進出や海外工場建設をテコにした輸出の強化など、ドメインの拡大も検討している。足元の収益の強さもあり、中期成長をさらに押し上げることになるだろう。

■Key Points
・輸入商社でメーカーというハイブリッドな医療機器専門商社。高齢化や医療機器の進歩など環境良好
・販売体制や薬事体制、独占販売契約の仕入商品、現場ニーズに合った自社製品に特徴。高収益体質を誇る
・2018年3月期は計画達成の可能性大。中期経営計画目標も足元の業績の強さにドメイン拡大でさらに押し上げへ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MW》

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