January 19, 2018 / 6:22 AM / in 3 months

Jストリーム Research Memo(1):医薬系業界を中心にライブ配信やコンテンツ制作などが、業績好調をけん引


*15:16JST Jストリーム Research Memo(1):医薬系業界を中心にライブ配信やコンテンツ制作などが、業績好調をけん引
■要約

Jストリーム4308は、1997年にインターネットを使った世界初の本格的動画配信ネットワーク専門会社として設立された。ライブストリーミングやオンデマンドストリーミングのための配信プラットフォームを広く企業向けに提供する一方、そのための基盤を自社で構築し、大量のアクセスにも対応可能で常に安定した配信を行うシステムを有している。また、付随して、映像などコンテンツやWebサイトなども制作・開発・運用している。同社の強みは、上場企業としての「信頼性」、動画の企画から制作、配信、分析までをワンストップサポートする「利便性」、パイオニアとして歴史と経験に裏打ちされた「専門性」にあると言える。

同社は、主力商品J-Stream Equipmediaを中心に、コンテンツ管理やセキュリティなどの配信設定、あらゆる端末で視聴を可能にするマルチデバイス対応など、動画配信に必要な機能とワークフローを一元的に提供している。また、動画や音声などのような大容量のコンテンツは、インターネット上で配信を行うとネットワークに大きな負荷がかかる。特にデータが1ヶ所から集中して配信された場合には、レスポンスの悪化や通信速度の低下、更には配信の停止という現象が発生する。同社のJ-Stream CDNextは、顧客が自ら各種の設定ができる管理コンソールと顧客サポートがセットになったネットワークサービスで、重くなりがちな動画やゲーム、インターネット通販、さらには一時的にピークを形成するキャンペーンなどのコンテンツを、より高速により安定して視聴者に届けることができる。

同社はプロフェッショナルなライブ配信サービスも提供している。株主総会などIRイベントやセミナー、社内の情報流通にインターネットを利用したライブ配信が、現在急増している。しかし、ライブ配信は「失敗できない生放送」であるため、現場での回線や機材の準備、ミスのないオペレーション、仕様の違うデバイスへの配慮、そして安定した配信ネットワークが必要で、同社のような、豊富な実績に裏打ちされたノウハウと技術力による総合力が成功のカギとなる。また、MovieADという動画アドネットワークにも注力している。現在コンテンツホルダーとメディアのミスマッチが起きているが、広告挿入可能な動画コンテンツをコンテンツホルダーから調達してパートナーメディアに配信する、MovieADコンテンツシンジケーションによってこれを解消するソリューションを提供している。

2018年3月期第2四半期の業績は、売上高2,770百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益137百万円(同16.1%増)となった。医薬系業界を中心にライブ配信や付随するコンテンツ制作などが、業績好調をけん引した。一方、2018年3月期通期の業績見通しについて、同社は売上高6,100百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益350百万円(同4.8%増)を見込んでいる。ライブ配信の成長継続に加え、主力のJ-Stream EquipmediaやCDNextの機能強化、MovieADシリーズの展開を進める計画である。また、新規事業も既存事業と親和性が高いものから順次展開を開始する予定である。ただし、第2四半期業績の進捗や期ズレした案件を考慮すると、やや保守的な印象である。

動画配信市場は社内利用もネット広告市場もネット配信市場も高い伸びを示している。それ以上にCDN市場は中期的に高い成長が予測されている。同社はこのような成長市場において、現在、戦略的先行投資を行っている。いよいよターゲットも戦略的対応も絞られてきたことから、今後、飛躍するステージに入る可能性があると思われる。市場環境や同社の戦略を考慮すると、同社の業績は、売上高が順調に拡大するとともに、営業利益率は大きく改善することが見込まれる。拡大期に入ったとも言える動画配信市場の追い風を受け、同社には中長期的に強い成長を期待したい。

■Key Points
・動画配信ネットワーク専門会社。映像などの制作も行い、信頼性や専門性、ワンストップサポートに強み
・高速で安定した自社ネットワークを基盤とする動画配信プラットフォームJ-Stream Equipmediaが好評
・2018年3月期予想はやや保守的な印象。成長市場で先行投資中であり、中長期的に高い成長を期待したい

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


《HN》

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