July 18, 2018 / 2:55 AM / a month ago

萩原工業 Research Memo(5):2018年10月期第2四半期は一時的な要因により前年同期比5.1%の経常減益


*15:05JST 萩原工業 Research Memo(5):2018年10月期第2四半期は一時的な要因により前年同期比5.1%の経常減益
■業績動向

1. 2018年10月期第2四半期の業績概要
(1) 業績の概況
萩原工業7856の2018年10月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比9.4%増の12,658百万円、営業利益が同7.9%減の1,413百万円、経常利益が同5.1%減の1,479百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.3%減の1,010百万円となった。期初予想との比較では、売上高が5.5%増であったが、営業利益が2.5%減、経常利益が2.0%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.4%減となった。減益要因は、原材料価格高騰の価格転嫁が一部下期にずれ込んだことと、販売代理店を買収・子会社化した際の会計処理による。単体ベースでは、売上高と経常利益ともに過去最高水準を記録した。連結ベースの若干の減益は、非常に好調であった前年同期との比較であり、売上高営業利益率は11.2%と高水準を維持した。

(2) 事業セグメント別動向
売上高の4分の3を占める合成樹脂加工製品事業は前年同期比9.7%増であった。シート・建築資材関連が微増だったものの、バルチップを含む産業資材関連が同13.7%伸びた。生活資材関連は、粘着クロスと人工芝用原糸が伸び、同11.1%増となった。同セグメントの営業利益は前年同期比18.1%減少し、売上高営業利益率が前年同期比3.5ポイント悪化し10.4%へ低下した。営業利益の増減分析では、増収効果(+254百万円)が、原材料価格の高騰による利益率の悪化(-252百万円)、販管費の増加(-220百万円)をカバーしきれなかった。

機械製品事業の売上高は、中国におけるリチウムイオン電池用フィルムスリッターが増加し、海外展示会などへの積極的な出展効果もあり前年同期比8.4%増加した。同セグメントの売上高営業利益率は、前期比2.4ポイント改善の13.6%へ上昇した。

(3) 主要原材料価格の動向
国産ナフサの市況は、2018年10月期第2四半期に前年同期比20%増のキロリットル当たり45,000円へ高騰した。同社は、原材料コストの変動は、販売価格に転嫁させる基本方針を採っているが、シート建築資材関連製品の値上げが4月末に終了せず、利益率を悪化させた。タイムラグが発生したものの、5月に値上げが浸透した。

(4) EPCホールディングスの買収に伴う影響
2018年2月に、コンクリート補強繊維「バルチップ」の海外販売を強化するため、同社の販売代理店であるEPCホールディングス(シンガポール)を買収した。投資会社などオーストラリアの6社が所有する全株式を1,445百万円で買収し、連結対象の子会社とした。2018年10月期第2四半期の販管費の増加額の半分、約1億円がEPCホールディングスの買収に伴うものであった。子会社化により、2ヶ月分が連結決算に反映された。以前であれば同社が販売し利益計上されていたものが、EPCホールディングスの棚卸資産にとどまっている取引に関しては、未実現利益として処理された。買収に伴うのれんは817百万円が発生し、5年間で償却する。2018年10月期第2四半期は、2ヶ月分相当の27百万円が販管費に含まれ、残りの790百万円が無形固定資産に計上された。また、買収費用として15百万円かかった。EPCホールディングスの2ヶ月間の連結決算への寄与は、売上高で458百万円、営業利益が41百万円、経常利益が33百万円、当期純利益が17百万円であった。利益水準は、買収時の想定以上の金額であった。

2. 財務状況と経営指標
2018年10月期第2四半期末の総資産は28,165百万円と前期末比1,051百万円増加した。流動資産は283百万円の増加であったが、主要な増減項目は、現金及び預金(-1,532百万円)、受取手形及び売掛金(+975百万円)、たな卸資産(+665百万円)などである。現金及び預金の減少は、企業買収にともなう支出による。増収により、受取手形及び売掛金が増加した。たな卸資産は、販売先が決まっており意図せざる在庫増ではない。貸方では、有利子負債が同187百万円増えた。純資産は585百万円増加した。短期的な支払い能力を示す流動比率は272.7%、長期的な指標の自己資本比率は72.5%と、いずれも財務の安全性が極めて高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)


《MH》

当コンテンツはFISCOから情報の提供を受けています。掲載情報の著作権は情報提供元に帰属します。記事の無断転載を禁じます。当コンテンツにおけるニュース、取引価格、データなどの情報はあくまでも利用者の個人使用のために提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。当コンテンツの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。提供されたいかなる見解又は意見はFISCOの見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。情報内容には万全を期しておりますが、保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。

【FISCO】

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below