July 10, 2019 / 6:51 AM / 3 months ago

フェローテク Research Memo(7):社債と株式の発行により現金及び預金が増加し、有形固定資産も増加(2)


*15:47JST フェローテク Research Memo(7):社債と株式の発行により現金及び預金が増加し、有形固定資産も増加(2)
■フェローテックホールディングス6890の業績動向

2. セグメント別概況
セグメント別状況を見ると、主力の半導体等装置関連は、売上高55,954百万円(前期比19.9%増)、営業利益9,187百万円(同22.5%増)、電子デバイスの売上高は12,897百万円(同1.5%増)、営業利益2,366百万円(同21.3%減)、太陽電池の売上高は8,083百万円(同61.4%減)、営業損益は在庫評価損を計上したことなどから1,659百万円の損失(前期は1,593百万円の損失)、その他は、売上高12,544百万円(前期比21.8%増)、営業損失312百万円(前期は429百万円の損失)となった。

主要なサブセグメントの状況は以下のようであった。

(1) 真空シール関連事業
売上高は11,889百万円(前期比1.1%増)となった。半導体製造装置向け(主に真空プロセス向け)は下半期に入って失速、FPD市場の有機EL向けや液晶向けも韓国、中国メーカーの投資延期の影響で下半期は低調だった。上半期は比較的堅調であったことから、通期では増収と維持した。

(2) 石英製品
売上高は15,590百万円(同35.3%増)と好調であった。半導体設備投資関連は、上半期は好調であったが、下半期に入ってから減速した。一方で、半導体エンドユーザー(デバイスメーカー)からの石英消耗パーツの需要は比較的堅調に推移、高温プロセス向けのSiパーツやSiボードの販売量も増加した。さらに国内大手製造装置メーカー向けにSiエッチャーパーツの量産納入を開始した。この結果、前期比では大幅増収となった。

(3) セラミックス製品
売上高は10,221百万円(同17.1%増)となった。マシナブルセラミックスでは、半導体検査治具材料や医療関係部品の海外販売は好調だったが、国内向の半導体検査冶具材料は低調だった。ファインセラミックスでは、国内は半導体のエッチング装置向けや成膜装置向けが下半期に入って失速、海外はエッチング装置向け需要は好調だった。全体的に海外好調、国内低調の傾向だった。

(4) CVD-SiC製品
売上高は2,800百万円(同7.9%減)となった。国内外の半導体製造装置向け部材はおおむね好調であったが、期末にかけてやや減速した。Sicエピタキシャル装置向け高純度耐熱部材の需要は増加した。

(5) ウエーハ加工と装置部品洗浄
半導体ウエーハ加工の売上高は7,236百万円(同40.2%増)となった。主力の6インチウエーハは上期中に月産40万枚の体制が整い第2四半期以降、堅調な市況を背景に高稼働を維持した。8インチウエーハは、2018年7月から生産が再開され、年末(12月)には月産10万枚体制が整い、第4四半期に832百万円の売上高を計上した。

装置部品洗浄※の売上高は、3,468百万円(同38.1%増)と好調に推移した。

※装置部品洗浄は、2018年3月期までは「その他」に含まれていたが、2019年3月期から「半導体等装置関連」に組み入れられた。


(6) サーモモジュール製品
売上高は11,930百万円(同2.6%増)と低調であった。自動車向けでは、温調シート用は米国市場での販売状況がやや軟化。自動車向けTE応用製品の拡販に向け、オートモーティブプロジェクト活動を開始した。さらに自動車カップホルダー用途などで量産を開始している。

その他の産業向けでは、半導体製造装置、ウエーハ冷却用途は順調に推移した。民生向け、バイオメディカル向けに用途を拡大している。通信関連では、光通信向け、5G投資により堅調であった。パワー基板は新拠点での生産能力生産能力増強で前期比38%の増収となった。

(7) 石英坩堝
売上高は1,072百万円(同42.1%減)と低調。上期の後半から、中国政府の補助金政策の影響により、太陽電池向け単結晶坩堝が減少。半導体向け坩堝は、単結晶坩堝の販売が増加した。また多結晶用角槽は製造販売を終了した。そのため、セグメントの売上高は前期比で大幅減となった。今後は、高付加価値の半導体向けに集中し、太陽電池向けは一部の大口径のみに販売を絞り込む。そのため、2020年3月期からはセグメントを「半導体等製造装置関連」に移管する。

(8) 太陽電池用シリコン
売上高は3,620百万円(同72.3%減)と大きく減少した。最大の要因は、中国政府の太陽電池政策見直し(531新政=補助金政策見直し)以降、市場が激変し、需要の冷え込みと競争の激化により市場価格が大きく下落したこと。そのため、同社の事業も上期後半からは赤字基調となり、在庫評価損を計上したことなどから損益は大幅赤字となった。

(9) 太陽電池用セル
その他を含めた売上高は3,275百万円(同44.2%減)となったが、中国531新政以降、市場は急速に冷え込み、価格も大幅に下落し、上期後半は赤字幅が拡大した。採算改善を図るため、自主販売からは撤退しOEM(加工賃事業)にシフトしつつある。

3. 主な設備投資
2019年3月期の設備投資額は35,953百万円(前期12,300百万円)であった。主な投資は、大口径ウエーハ(8インチ)用生産設備(18,563百万円)、石英製品及びセラミックスの増産設備、洗浄サービス用工場の新設などであった。これらの各種設備投資は、後述するように2020年3月期も引き続き高水準で推移する見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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