January 19, 2020 / 11:25 PM / 3 months ago

ネクシィーズG Research Memo(1):2019年9月期は6期連続増収及び過去最高の営業利益を達成


*08:21JST ネクシィーズG Research Memo(1):2019年9月期は6期連続増収及び過去最高の営業利益を達成
■要約

ネクシィーズグループ4346は、「新しい価値を広げ、ワクワクする未来を。」を企業理念とし、企画力とコンサルティング営業を武器に、主力の商材付きファイナンス「ネクシィーズ・ゼロ」や電子雑誌など、様々な商品・サービスを提供する成長企業である。創業当初からデジタル商材の販売で業容を拡大し、2002年には大証ナスダック・ジャパン市場に上場、2004年には東証及び大証1部上場を果たす。現在の主力は、2012年に開始したLED照明を始めとする省エネ商材を、初期投資オール0円で導入できるサービスを提供するネクシィーズ・ゼロ事業(旧エネルギー環境関連事業)である。

1. 事業概要
政府は新成長戦略の中で、2013年に23%だったLED照明普及率を2030年に100%にする目標を立て普及を推奨している。店舗に限ったLED照明普及率も、41%(2018年)と前年から8ポイント増加し普及が加速している。LED照明などの省エネ商材を提供する「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」は、「日本の電気代を下げる」をスローガンに2013年9月期にスタートし、約7年で売上高15,354百万円(2019年9月期)に達し、同社の代名詞となった。2019年10月末現在の同社の「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」導入件数は累計52,000件であり、業界No.1の地位を確立している。同社のセールスポイントは初期費用をゼロとする画期的なレンタル方式(商材付きファイナンス)。創業以来の様々な事業を通じて飲食店とのつながりが強く、導入全体の55.5%を飲食店が占めるが、近年は業種の多様化が進む。現在では営業人員530名(2019年9月期末)体制となり、強みである企画力とコンサルティング営業が全国11拠点で発揮されている。LED照明以外の商材(業務用冷蔵庫、業務用空調、食器洗浄品など)の同スキームでの導入も好調に推移しており、売上高の39.6%を占めるまでになっている。割安なネクシィーズ電力を加え提案の幅は広がっている。

2. 業績動向
2019年9月期の業績は、売上高は前期比9.1%増の18,412百万円、営業利益は同7.3%増の2,064百万円、経常利益は同11.7%増の2,168百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同20.8%減の1,516百万円になり、6期連続の増収及び過去最高の営業利益を達成した。売上面では、主力のネクシィーズ・ゼロ事業が増収をけん引した。ネクシィーズ・ゼロ事業では、新規顧客開拓に重点を置いた営業体制の強化を行い、累積の顧客数も順調に伸び、52,000件(2019年10月末時点)に達した。また、既存顧客からの紹介促進や追加契約獲得も行い、成果が出ている。定額制セルフエステスタジオ「BODY ARCHI(ボディアーキ)」では、店舗数が7店舗(直営2店舗、FC5店舗)まで拡大し、順調に立ち上がっている(2019年12月末時点、累計店舗数12店舗)。利益面では、人員の大幅増(グループ全体で新卒社員202人採用)や全国の支店拡充などの先行投資をこなして、セグメント営業利益2,814百万円(前期は2,713百万円)を稼いだ。増益に大きく貢献したのは、電子メディア事業の利益V字回復である。2019年9月期は、主力の旅行電子雑誌「旅色」に経営資源を集中したことで、月間利用者が大幅に増加した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益が減益となったのは、2018年9月期に(株)ハクビ売却に伴う特別利益を計上した影響である。

2020年9月期の業績予想は、売上高で前期比8.6%増の20,000百万円、営業利益で同6.6%増の2,200百万円、経常利益で同1.5%増の2,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同20.9%減の1,200百万円と7期連続の増収と営業増益を予想する。主力のネクシィーズ・ゼロ事業の潜在市場は大きいため、引き続き高成長が見込まれる。前期に大幅に増やした新卒社員が戦力となる時期を迎えることで、新規獲得力が向上することや、提携する金融機関からの紹介も増えており、強みである営業力が発揮される条件が整っている。セルフエステ事業は、2020年9月期末までに累計25店舗体制(前期末は7店舗)を目指しており、立地確保を急ぐ。また、電子メディア事業も堅調な推移を見込んでおり、前期同様に、主力雑誌「旅色」の媒体力強化に注力するとしている。弊社では、2019年9月期同様に得意分野に経営資源を集中する戦略であることや、潜在市場が大きい分野で優位なポジションを確保している点、大きな先行投資を前期に終えている点などを勘案し、2020年9月期は想定以上の業績を達成する可能性が高いと評価している。

3. 成長戦略
同社は、グループ環境方針「社会・環境についての約束」を再整理して打ち出し、事業を通じたCO2排出削減や環境負荷低減をこれまで以上に積極的に推進することを明確にした。この方針は3つの約束から構成されており、総合的に環境対応を積極化することを宣言している。

約束1「事業活動を通じたCO2削減」では、LED照明の普及を中心とした「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」を拡販し、2025年までに、CO2の排出削減150万t(杉の木12.5億本分)の削減を目指す。約束2「環境への負荷を低減する製品の普及」では、「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」のコンサルティング営業スタッフを、現状の530人から2025年までに1,000人まで増やす方針。その中で、環境汚染につながる恐れのある水銀灯や蛍光灯、フロンガスを使用する旧型業務空調や厨房機器の適切な廃棄に対応し、環境負荷低減に貢献する。約束3「環境汚染の防止に向けた先進的な取り組み」では、飲食店などから発生する廃棄予定の油を利用したバイオマス発電所の設立も検討している。また、2020年4月施行の健康増進法改正に合わせて、分煙設備の設置や喫煙室・喫煙ブースの提供を本格化する。

一般的に、環境対応は社会貢献活動を通じて行われることや、顧客にコスト増を転嫁して行われることが多いが、同社はあくまでも事業を通じて環境への貢献を行う方針である。「独自性」「波及効果」「先進性」を兼ね備えた商材・サービスを地域密着営業で展開することにより、事業成長と環境貢献の両方を目指す戦略である。

4. 株主還元策
同社は株主還元策として配当を実施している。成長のための投資と株主への適切な利益還元をバランス良く行う方針である。2019年9月期の1株当たり配当金は中間20円、期末20円、合計40円(前期比10円増配)、配当性向33.9%と、5年連続の大幅な増配となった。なお、2020年9月期も高水準の配当を維持する方針で、1株当たり配当金は年40円(前期と同じ中間20円、期末20円)、配当性向は43.0%(前期比9.1ポイント増)を予想する。株主還元の一環として、2019年9月期は自己株式の取得を積極的に行った。2019年1月7日から4月30日までに、700千株(1,387百万円)の自己株式の取得を実施した。また、子会社のブランジスタ6176も、2019年1月15日から7月18日までに、460.7千株(399百万円)の自己株式の取得を実施した。

■Key Points
・「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」は初期投資をかけずに省エネ機器を導入できる独自スキーム(商材付きファイナンス)。全国11拠点530名の直接営業部隊が強み
・2019年9月期は6期連続増収及び過去最高の営業利益を達成。主力のネクシィーズ・ゼロ事業で人員大幅増、定額制セルフエステスタジオ「BODY ARCHI」立ち上げ成功
・2020年9月期は連続増収及び営業増益も堅調予想。得意分野に集中する戦略を継続。前期に先行投資一段落のため、想定以上の業績の可能性あり
・事業を通じたCO2排出削減、環境負荷低減をこれまで以上に積極的に推進するグループ環境方針を打ち出す。セルフエステ「BODY ARCHI」は2020年9月期累計25店舗を予定
・2019年9月期は大幅増配を実現。自己株式の取得も含め手厚い株主還元。2020年9月期も高水準の配当を維持。配当金は年40円、配当性向は43.0%を予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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