March 24, 2020 / 6:18 AM / 5 days ago

イグニス Research Memo(2):『with』を軸にVRとエンターテインメント分野のサービスも本格始動(1)


*15:12JST イグニス Research Memo(2):『with』を軸にVRとエンターテインメント分野のサービスも本格始動(1)
■事業概要

イグニス3689は、スマートフォン向けアプリの企画・運営・販売等を主力としている。事業環境の変化や事業規模の変化に迅速かつ適切に対応するため、経営管理手法を見直し、報告セグメントを、「スマートフォンアプリ事業」の単一セグメント※から、「マッチング事業」「エンターテック事業」「ゲーム事業」の3区分に変更されている。足元では「マッチング事業」が業績の伸びをけん引している。

※従来までは「スマートフォンアプリ事業」の単一セグメントのもと、「コミュニティ」「ゲーム」「その他(新規事業等)」の3つのジャンルに区分していた。


1. 各事業の概要
(1) マッチング事業
恋愛・婚活マッチングサービス『with』(基本、男性のみ月額課金収入モデル)を中心に展開している。2016年3月にWeb版、iOS版をリリース※1して以来、類似サービスの中では後発参入であるものの、順調に事業を伸ばしてきた。2019年12月末時点でユーザー数は250万人を突破し、業界3番手グループ※2の地位を確保しており、国内iOSのSNSの売上ランキングでも上位に位置している。メンタリストDaiGo(ダイゴ)氏※3監修のもと、最適なマッチングを実現する独自の心理学及び統計学的アプローチが差別化要因となっていることに加えて、積極的な広告宣伝によるユーザー獲得が奏功している。

※1 Android版は2016年5月にリリース。
※2 Facebook認証型のオンライン恋愛・婚活マッチングサービス上位には、「Pairs」「Omiai」「ゼクシィ恋結び」などが存在する。
※3 メンタリスト、作家、新潟リハビリテーション大学特任教授。著書は累計150万部突破、企業の顧問や経営戦略パートナー、講演など、様々な分野で活動。


(2) エンターテック事業
「音楽体験の、次のあたりまえを創る」ことを目的に、バーチャルライブアプリ『INSPIX LIVE』(プラットフォーム)の開発・運営※1のほか、タレント『VOYZ BOY』『学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)』※2等のIP展開(発掘・育成・プロデュース)を手掛けている。同事業では、コンテンツ(IP)とシステム(VRの音楽ライブプラットフォーム)双方を保有する垂直統合型の運営により、バーチャルライブの普及を推進する戦略である。

※1 子会社パルスが展開。
※2 芸能プロダクションの運営を行う子会社VOYZ ENTERTAINMENTが展開。


2019年8月13日にリリースした『INSPIX LIVE』については、VR・AR動画の生配信が可能であり、スマートフォンとスマートフォン向けVRゴーグルを組み合わせることで新たなVR音楽ライブを体験できるものである。特に、スマートフォン対応(どこからでも手軽に参加)、ライブ感あふれるリアルタイム性、圧倒的な同時接続上限数(現時点で53万人超)に特徴があるほか、優れた人財やIP保有企業とのコネクションにも独自性が発揮されている。現在は、より理想的な顧客体験を実現するため、VRソーシャル機能※を追加したライブ特化型仮想空間SNS『INSPIX WORLD』への大型アップデートを行っており、6組のパートナー参画が決定しているほか、複数の他社IPの誘致も順調に進んでいるようだ。特に、「初音ミク」のVRライブを準備中であり、今後の動向に注目が集まっている。

※アバター機能やフレンド機能、特設ワールドなど。


一方、IPの創出については、他社との提携によるVRアイドル『えのぐ』※が、バーチャルライブプラットフォームの技術を活用して積極的な活動を行っている。また、子会社(芸能プロダクション)に所属する三次元のボーイズグループ『VOYZ BOY』と、「二次元と三次元を行き来する」5人組ボーイズグループ『学芸大青春』などが活動している。

※業務提携先である(株)岩本町芸能社(VRタレントのマネジメントを専門とする世界初の芸能事務所)に所属するVRアイドルグループである。2019年8月23日に『INSPIX LIVE』によりバーチャルライブを開催した。


(3) ゲーム事業
スマートフォン向けゲームアプリやブラウザゲームの企画・開発・運営を行っている。特に、2015年2月にリリースした『ぼくとドラゴン』(アイテム課金収入モデル)が、累計380万ダウンロード数を突破するなど、ロングセラーゲームとして同社の業績を支えてきた。ただ、ゲーム事業については、事業の選択と集中の観点から、新規開発を凍結するとともに、2020年3月2日付けで『ぼくとドラゴン』と『猫とドラゴン』の2タイトルに係る事業等を(株)ドリコムに譲渡した。

(4) その他
報告セグメントに含まれない事業セグメントとして、求人サービス及び転職エージェントサービス、医療機関向けSaaS、VR医療等により構成される。求人サービス及び転職エージェントサービスは、子会社のグラム(株)により、性格傾向データを活用した求人サービス『jobgram』と転職エージェントサービス『jobgramエージェント』を展開。また、医療機関向けSaaSでは、オンライン診療を目的とした医療機関向けのソフトウェアの企画・開発・運営を行っており、『FOREST』※というソフトウェアを医療機関向けに提供している。VR医療では順天堂大学との間で共同研究を行い、VRを用いた慢性疼痛の緩和システム『うららかVR』のサービス開始に向け研究開発を行っている(2019年6月にパイロット版の提供を開始)。

※規制緩和が進められている領域であり、オンライン診療により、病院に行かなくても診察を受けたり、処方された薬を自宅で受け取ったりできるなど、将来を見据えた事業として開発を進めている。現状のオンライン診療では、初診は必ず来院が必要という制度になっている模様。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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