March 24, 2020 / 6:18 AM / 10 days ago

イグニス Research Memo(4):2020年9月期1Qは「マッチング事業」の伸びで大幅な増収及び損益改善を実現


*15:14JST イグニス Research Memo(4):2020年9月期1Qは「マッチング事業」の伸びで大幅な増収及び損益改善を実現
■決算動向

1. 2020年9月期第1四半期決算の概要
イグニス3689の2020年9月期第1四半期の業績は、売上高が前年同期比11.4%増の1,496百万円、営業利益が65百万円(前年同期は340百万円の損失)、経常利益が19百万円(同361百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が71百万円(同416百万円の損失)と大幅な増収及び損益改善(営業黒字転換)を実現し、上々の滑り出しとなった。

売上高は、引き続き『with』を主力とする「マッチング事業」の伸びが増収に大きく寄与。オンラインマッチングサービスに対する社会的認知が拡大する中で、他社との差別化やプロモーション施策が奏功し、順調に伸びている。また、「エンターテック事業」も事業投資が先行するフェーズながら、売上高は着実に伸びてきた。一方、譲渡した『ぼくとドラゴン』「ゲーム事業」については縮小傾向にありながら、第1四半期の業績に貢献した。

損益面でも、『with』「マッチング事業」の伸びが損益改善に寄与するとともに、『ぼくとドラゴン』「ゲーム事業」による利益貢献も大きかった。一方、「エンターテック事業」は積極的な事業投資により営業損失が継続。したがって、営業黒字転換を実現したものの、利益水準は依然として低い状況となっている。

財務面では、「現金及び預金」の増加等により総資産が前期末比406百万円増の4,362百万円に拡大した。なお、「現金及び預金」の増加は同社役員※からの長期借入金(合計5億円)によるものである。一方、自己資本は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により前期末比70百万円減の2,180百万円に減少したことから、自己資本比率は50.0%(前期末は56.9%)に低下した。

※同社代表取締役2名より合計5億円の借入を実施。


2. 事業別の業績及び活動実績
(1) マッチング事業
売上高は前年同期比39.2%増の897百万円、営業利益は同111.8%増の285百万円と大きく拡大した。四半期推移で見ても、売上高は前四半期比5.9%増、営業利益は同18.8%増と順調に伸び続けている。注力する『with』が、外部要因(社会的認知の高まり等に伴う市場の拡大)や内部要因(心理学・統計学を活かした最適なマッチング機能による差別化や効果的なプロモーション展開等)により好調に推移。2019年12月末のユーザー数は250万人を突破し、SNSカテゴリの売上ランキングでも10位以内を維持している。損益面でも、積極的なプロモーションや機能強化に向けた広告費用を投入しながらも、積み上げ型収益モデルであるため、利益率は売上高に連動して改善し、大きな収益の柱に成長した。最近では、広告やプロモーションによる流入だけでなく、口コミなどによる新規流入も増えており、会員獲得コストを下げる方向に働いていると考えられる。

(2) エンターテック事業
売上高は前年同期比431.8%増の68百万円、営業損失は321百万円(前年同期は350百万円の損失)と、売上高はまだ小規模ながら大きく伸長した。一方、損益面では積極的な事業投資が続いているが、売上高の伸びで損失幅は縮小している。また、四半期推移で見ても、売上高は前四半期比41.7%増と増収基調をたどっている。VRアイドル『えのぐ』の活動に加え、2019年5月より本格的に活動を開始した所属タレント『VOYZ BOY』が定期イベントやファンミーティング等により業績の伸びをけん引している。また、2019年9月からは『学芸大青春』も活動を開始。自社関連IPのSNS等累計フォロワー数は順調に増加中であり、2020年1月末には54万を突破した。

(3) ゲーム事業
売上高は前年同期比21.2%減の513百万円、営業利益は163百万円(前年同期は5百万円の利益)と減収ながらコスト抑制により増益となった。主力の『ぼくとドラゴン』による利益貢献が継続。ただ、前述のとおり、2020年3月2日付けで『ぼくとドラゴン』と『猫とドラゴン』の2タイトルに係る事業等を(株)ドリコムへ譲渡した。

(4) その他
売上高は前年同期比51.4%減の16百万円、営業損失は61百万円(前年同期は129百万円の損失)と減収ながら損失幅は縮小した。求人サービスなどが売上寄与する一方、医療機関向けSaaS等は事業投資が継続中である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)





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