April 27, 2020 / 6:16 AM / 3 months ago

RSテクノ Research Memo(1):中国で12インチシリコンウェーハ事業を立ち上げ、中国半導体市場の成長に乗る


*15:11JST RSテクノ Research Memo(1):中国で12インチシリコンウェーハ事業を立ち上げ、中国半導体市場の成長に乗る
■要約

RS Technologies3445(以下、RST)は半導体の主要部材であるシリコンウェーハの再生加工を手掛ける企業で、国内と台湾に工場を持ち、メインサイズの12インチ(300mm)の再生ウェーハでは世界シェア33%とトップに立っている。2018年からは中国でプライムウェーハの一貫製造事業にも進出し、再生加工と合わせた2本柱で成長を目指している。

1. 2019年12月期はプライムウェーハの失速により減収減益に
2019年12月期の連結業績は、売上高で前期比3.8%減の24,501百万円、営業利益で同18.0%減の4,717百万円と減収減益となった。ウェーハ事業(ウェーハ再生加工)は台湾子会社の伸長により前期並みの収益を維持したものの、中国で展開するプライムウェーハ事業が景気減速の影響で2ケタ減収減益となったほか、社内管理体制強化などによるコスト増及び過年度訂正費用の計上等が減益要因となった。また、2019年1月に子会社化した半導体製造装置部材を手掛ける(株)DG Technologiesは、売上高で20億円弱の増収要因となったが営業利益は僅少で、のれん償却額(154百万円)の計上が減益要因となっている。

2. 中国で12インチウェーハ事業を合弁で立ち上げる方針を決定
同社は2019年12月に中国で12インチ再生ウェーハ及びプライムウェーハの事業化に向けた投資計画を発表した。中国では国策として半導体産業の育成に注力しており、今後、拡大が見込まれる12インチウェーハの需要を取り込んでいく。事業化に当たっては多額の資金が必要となるため、国有企業である有研科技集団有限公司及び政府系投資ファンド等と合弁で会社を設立する(同社の出資比率は19.99%)。加えて、新工場を建設している山東省徳州市の地方政府が補助金やインフラ等のサポートを提供する。再生ウェーハについては第1期投資として38億円を投下し、2022年度に月産5万枚の生産能力で稼働を開始予定である。一方、プライムウェーハについては、2021年度までに50億円を投下し、北京工場に研究開発のためのテストライン(月産1万枚)を整備し、将来的に月産30万枚の量産体制を目指す。両事業合わせて、2022年度までに合計88億円の投資が必要となるが、同社はこのうち約10億円を出資する予定で、初期リスクを抑えながら事業を拡大していく戦略となっている。

3. 業績は2021年12月期以降、再成長期入り
2020年12月期業績は売上高で前期比7.4%減の22,700百万円、営業利益で同32.2%減の3,200百万円を見込む。中国・北京工場で稼働している8インチプライムウェーハの量産ラインを2020年9月までに徳州市の新工場に移管する影響で生産量が一時的に減少するほか、能力増強に伴う減価償却費の増加などが減益要因となる。なお、新型コロナウイルスの影響は現時点では軽微なものの、世界的な感染拡大の影響により半導体市場全体が冷え込んだ場合、マイナスの影響が出る可能性がある。2021年12月期以降は国内及び台湾での12インチ再生ウェーハ並びに中国での8インチプライムウェーハの生産能力増強効果によって、業績は再度成長ステージに移行する見通し。中期経営計画では2023年12月期に売上高で31,600百万円、営業利益で6,800百万円を目標に掲げており、徳州市の新工場が順調に立ち上がれば十分達成可能な水準と弊社では見ている。

■Key Points
・シリコンウェーハの再生加工事業からスタートし、中国でプライムウェーハの製造販売事業へと展開
・再生ウェーハ事業は12インチで業界シェア33%とトップ、主要顧客に台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)(TSM)、キオクシア(株)(前東芝メモリ(株))、ソニー6758などが並ぶ
・中期経営計画では中国での積極投資により2023年12月期に売上高316億円、営業利益68億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)





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