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日本株

三和HD Research Memo(1):“動く建材”におけるグローバルトップへの取り組みが、着実に進捗


*15:01JST 三和HD Research Memo(1):“動く建材”におけるグローバルトップへの取り組みが、着実に進捗
■要約

1. シャッター、ドアのトップメーカーで、海外展開も積極的
三和ホールディングス
5929は、傘下に子会社100社を持ち、シャッター、ドアの分野でグローバルに事業展開している。利益の7割近くを稼ぐ国内事業では、重量シャッター、軽量シャッターなどでシェアトップを誇る。海外展開にも積極的で、欧米ではM&Aを活用して業容を拡大し、グループ業績に貢献している。アジアでも中国、ベトナム、台湾などで事業を展開し、事業基盤の確立を急ぐ。

2. 2020年3月期決算は、売上・営業利益で過去最高を更新し、増配を実施
同社の2020年3月期決算は、売上高440,161百万円(前期比7.4%増)営業利益34,217百万円(同8.3%増)と増収増益で着地した。前期に続いての過去最高更新であり、売上高、営業利益ともに期初予想を上回った。ただ、親会社株主に帰属する当期純利益は21,647百万円(同3.5%増)ながら、国内子会社の特損計上により予想に届かなかった。セクター別の営業利益では、グループの中核会社である三和シヤッター工業(株)は数量、販売価格ともに増加して前期比15.4%増となり、国内子会社も新規連結効果により同2.1倍の大幅増益を記録するなど、国内事業がグループの増益をけん引した。一方、海外部門の利益はおおむね横ばいで、米国は上期の低迷が響き同2.9%増に、欧州も為替の影響もあり同3.7%減にとどまった。また、新規に連結したアジアは小幅の損失に終わった。以上から、自己資本比率は46.3%と安全性が高く、ROEは13.3%で業界平均を大きく上回る収益性を維持した。また、好決算を反映して、配当は前期の年間32.0円から34.0円に増配し、目安とする配当性向35.0%を確保した。

3. 2021年3月期は、新型コロナウイルスの影響から大幅な減収減益を予想も、前期並み配当を維持
2021年3月期について、売上高390,000百万円(前期比11.4%減)、営業利益22,000百万円(同35.7%減)と、新型感染症の影響から大幅な減収減益を予想する。セクター別営業利益では、三和シヤッター工業が前期比19.7%減、国内子会社も同8.7%減と比較的小幅な減益を予想する一方、海外では、米国が同66.3%減、欧州も53.9%減と大幅な減益を予想する。ただ、アジアでは新規連結効果から小幅の黒字転換を見込む。こうしたなか、前期並みの配当34.0円を維持し、配当性向は60.1%に上昇する見通しである。感染症の世界的な蔓延による経営環境の悪化が業績に及ぼす影響が不透明なため、多くの会社が業績予想発表を見送る中、同社が業績予想を発表し、前期並みの配当を維持することは、株主や投資家を重視する同社の経営姿勢を示すものと評価できるだろう。

4. 第三次中期経営計画では、コアビジネスの事業領域拡大やサービス事業の拡大などで成果
同社は長期ビジョン『三和グローバルビジョン2020』の最後の2年間に合わせ、第三中期経営計画(2020年3月期〜2021年3月期)を推進中である。この中期経営計画ではグローバル・メジャーとしてのトップブランドの基盤を確立することを目指している。そのために、日・米・欧でのコアビジネスの事業領域拡大やサービス分野の強化、アジア事業の基盤拡充などの基本戦略に取り組んでいる。数値目標としては2021年3月期において売上高4,500億円、営業利益375億円(営業利益率8.3%)、ROE14.1%の達成を掲げる。しかし、新型感染症の影響が大きく、数値目標の達成は困難な状況にある。ただ、基本戦略の着実な遂行は、確実に2022年3月期以降の成長につながると考えられる。

■Key Points
・シャッター、ドアのトップメーカーで、海外展開にも積極的
・ 2020年3月期決算は、増収増益で、売上・営業利益は過去最高を更新。グループ中核の三和シヤッター工業と国内子会社が増益に大きく貢献、海外事業はおおむね横ばい。好業績を背景に増配
・2021年3月期は、新型コロナウイルスの影響から、大幅な減収減益を予想、特に米国・欧州で高い減益率を見込む。経営環境が不透明ななかでも業績予想を発表し、前期並みの配当を維持するなど、株主・投資家重視の姿勢を示す
・ 第三次中期経営計画(2020年3月期〜2021年3月期)では、数値目標の達成は困難な状況ながら、コアビジネスの事業領域拡大やサービス事業の拡大などに取り組み、2022年3月期以降の成長につながると見る

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



《YM》

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