June 16, 2020 / 6:14 AM / 25 days ago

三和HD Research Memo(6):新型コロナウイルス感染拡大の影響から、大幅な減収減益を予想


*15:06JST 三和HD Research Memo(6):新型コロナウイルス感染拡大の影響から、大幅な減収減益を予想
■三和ホールディングス5929の今後の見通し

● 2021年3月期の業績予想
今後の世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大影響の長期化により、世界的な景気後退局面に転じるものと予想される。同社グループにおいては、可能な限り影響を勘案した結果、以下の前提条件基づき、2021年3月期の通期予想連結業績を算定した。

すなわち、国内経済においては、一部の建設現場に遅延があったが、2020年5月中旬以降は徐々に安定化していき、下期には平常に近い状態へ戻ることを想定している。米国経済においては、経済活動再開は2020年4月末から地域ごとに進むものの、影響は第4四半期まで続くものと想定している。欧州経済では、南欧を中心にした建設現場の封鎖は、2020年4月中旬から順次解除がされつつあるが、その影響は第4四半期まで続くものと想定している。アジア経済においては、第1四半期は大きく落ち込んだものの、おおむね正常な経済活動に戻りつつある状況だ。

こうした環境下、同社グループでは、「三和グローバルビジョン2020」第三次中期経営計画の仕上げの2年目を迎え、「グローバル・メジャー」としてのトップブランドの基盤を確立すべく、コア事業の基本戦略として、国内では、各事業分野でのポジション確立による動く建材企業としての成長と事業拡大に向けた体制の強化に取り組む。米国では、コア事業の維持・拡大と共に、周辺事業分野への参入に注力する。欧州では、産業用製品の更なる拡大と欧州全体のデジタル化の推進を図る。また、成長事業の基本戦略として、日米欧のサービス分野の強化とビジネスモデルの拡大を推進するとともに、アジア事業の基盤拡充を図っていく。ただ、2021年3月期の業績は、日・米・欧とも新型感染症の影響を大きく受けそうだ。

以上から、同社グループでは2021年3月期の業績見通しについて、売上高390,000百万円(前期比11.4%減)、営業利益22,000百万円(同35.7%減)、経常利益21,000百万円(同37.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12,500百万円(同42.3%減)と、大幅な減収減益を予想している。ただ、世界的な感染症の蔓延による経営環境の悪化が業績に及ぼす影響が不透明なため、多くの会社が業績予想発表を見送る中でも、同社が業績予想を発表したことは、同社の投資家重視の経営姿勢を示すものと大いに評価できるだろう。

国内での緊急事態宣言の発令に伴い、同社では危機管理対策本部を設置し、従業員・施工技術者・協力企業などの安全と健康を最優先した対応を実施している。そうしたなか、セクター別の業績見通しは以下のとおりである。

(1) 三和シヤッター工業
グループの中心である三和シヤッター工業の業績は売上高1,913億円(前期比9.1%減)、営業利益170.0億円(同19.7%減)を予想している。売上高については、新型感染症蔓延の影響により、上期中は新規案件の決着や工事の進捗が遅れるものの、下期には受注回復を見込んでいる。営業利益では、数量減の影響は大きいものの、販売価格上昇及びコスト削減により、減益幅の縮小を予想する。

(2) 国内子会社
その他国内子会社の業績は、売上高527億円(前期比3.0%増)、営業利益23.6億円(同8.7%減)、小幅の増収減益を予想している。売上高では、三和シヤッター工業と同様の影響が発生するものの、鈴木シャッターの連結効果により増収を見込む。また、営業利益は、数量減影響を予想するが、鈴木シャッター連結効果により、わずかな減益を予想する。

(3) ODC
米国のODCの業績は、売上高988億円(前期比16.6%減)、営業利益30.5億円(同66.3%減)と、セクター別では最大の減収減益率を予想している。売上高は、新型感染症の影響を第2四半期から受け始め、年後半にも残るため、大幅な減収を予想する。第2四半期の受注は前年同期比で減速し、影響は第3四半期まで続くと見込む。また、営業利益は、数量減の影響が大きいものの、工場稼働減に伴う人件費削減等で一部補う予想である。

(4) NF
欧州のNFの業績は、売上高636億円(前期比15.1%減)、営業利益17.0億円(同53.9%減)と、ODC同様に大幅な減収減益を予想している。売上高では、感染症の影響を2020年3月から受け始め、第2四半期まで影響が大きく、第3四半期まで影響が残り、大幅な減収を予想するが、第4四半期以降は回復を見込んでいる。

(5) アジア
アジア事業の業績は、売上高74億円(前期比14.7%増)、営業利益0.6億円(前期は3.5億円の損失)を予想している。新型感染症の影響は第1四半期に多少あるものの、鈴木シャッター香港の連結効果により、通期で増収を見込む。また、営業利益も、主に鈴木シャッター香港の連結によって黒字転換を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



《YM》

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