June 16, 2020 / 6:19 AM / 25 days ago

クイック Research Memo(3):専門職の人材紹介がメイン


*15:13JST クイック Research Memo(3):専門職の人材紹介がメイン
■事業概要

3. 事業内容
クイック4318は「人材」と「情報」にフォーカスし、人材サービス事業、リクルーティング事業、情報出版事業、その他(IT・ネット関連事業、海外事業)の5事業を展開している。主力の人材サービス事業が売上高、営業利益ともに約3分の2を占めるが、人材サービス事業以外も活発な動きを見せている。特にその他は、IT・ネット関連事業において(株)クロノスをグループ化したほか、海外事業で北米やアジアでの事業展開など将来を見据えた動きが活発で、連結収益の拡大にも寄与している。

(1) 人材サービス事業
人材サービス事業では、人材紹介や人材派遣、紹介予定派遣、業務請負などを行っている。主力は人材紹介で、就業希望者と求人企業にとって最適なマッチングを行っている。同社は、看護師やMR、施工管理技術者といったニッチな専門職紹介のノウハウを深掘りし横展開することで収益ドライバー化している。また、専門職の労働需給はタイトとはいえ少しずつ競争が激化しており、システム開発には最新の技術を積極的に取り入れている。このため、同社のスマートフォンアプリや登録サイト、コンテンツは人気があり、「看護roo!」ほか各サイトは業界内でも高い評価を受けている。その結果、同社は人材サービス事業のシェアを拡大し、営業利益率で18.8%(2020年3月期)と業界の中でも比較的高い水準を維持している。一方、人材派遣では、地域特性や得意分野に絞って業務を展開しており、パートタイム派遣や医療福祉分野に強みを持つ「派遣deパート」や「メディケアキャリア」といったサイトを有している。また、保育士の派遣・紹介に関して、待機児童問題の解消や女性の活躍へのサポートを目指して、専門サイト「ほいとも大阪」を運営するほか、大阪府で小規模認可保育園・認可保育所「こぐまの森保育園」も運営している。

(2) リクルーティング事業
リクルーティング事業では、求人情報サイトや求人情報誌などに掲載する広告の案内から求人企業のニーズに合わせた広告制作までを行っており、(株)リクルートのトップ代理店の1社として、Webサイト「リクナビ」やフリーペーパー「タウンワーク」などリクルート系メディアをメインに取り扱っている。近年急速に普及している求人情報検索エンジン「Indeed」は取扱高が好調で、シルバーパートナーからゴールドパートナーへと格上げになった。その他、採用パンフレットや適性検査など採用支援ツールの制作など、リクルートのメディアに自社企画を交えた様々なサービスを提供しており、求人企業が抱える採用・人事の課題解消に向けた高いコンサルティング能力にも定評がある。ちなみに、これらのサービスは同社の求人企業向けサイト「採用サロン」に集約されており、新たな顧客開拓の窓口にもなっている。なお、2020年6月にジャンプ(株)を子会社化した。ジャンプの持つ採用戦略を構築するノウハウと同社リクルーティング事業の連携により、求人広告から採用戦略・企画立案、人事担当者育成、入社後研修といった周辺サービスまでのワンストップサービスを強化する考えだ。

(3) 情報出版事業
情報出版事業では、子会社の(株)カラフルカンパニーが北陸3県と新潟県において地域情報誌の出版やポスティングサービス、「ココカラ。」ブランドで展開するコンシェルジュサービス(対面相談サービス)などの事業を行っている。地域情報誌の出版では、地元情報に特化した幅広いジャンルのフリーペーパーなどに飲食店や求人などの広告を掲載して発行するほか、Webやイベントを使ったプロモーション支援も行っている。ポスティングでは折り込みチラシなどを各家庭に配布するサービスを提供、コンシェルジュでは転職や家づくり、結婚などを考える人と企業を対面カウンターでマッチングさせるサービスを展開している。近年、ポスティングや転職コンシェルジュなど好調な事業が増え、情報出版事業の収益化が進んでいる。

(4) IT・ネット関連事業
IT・ネット関連事業では、子会社の(株)HRビジョン(旧・(株)アイ・キュー)が人事・労務に関する情報ポータルサイト「日本の人事部」の企画・運営や「HRカンファレンス」など、「日本の人事部」ブランドによるイベントの企画・運営、Webプロモーション支援といったHRビジネス関連の事業を行っている。「日本の人事部」は経営者や人事担当者など人事キーパーソン16万人以上が正会員登録しているサイト、「HRカンファレンス」は人事キーパーソンが集う日本最大規模のHRイベントであり、ともに強いブランド力を誇る。2019年10月にIT・AIテクノロジーに強いクロノスを子会社化し、これを機に事業名をネット関連事業からIT・ネット関連事業に改め、クロノスのIT・AI技術をテレワークの推進やグループ内連携によるシステム開発、エンジニア育成に活用していく考えである。

(5) 海外事業
海外事業では、現地の日系企業を対象に、米国では人材紹介や人材派遣、中国では人事労務コンサルティングや人材紹介を行っている。そのほかにも英国やベトナム、メキシコ、タイへも進出し、日系企業向けに人材紹介や人材派遣などを手掛けている。また、国内の少子高齢化や労働人口減少などに伴い、今後ますます活溌化すると考えられる就業や求人の国際化の流れを見据え、グローバル規模の転職支援事業「クロスボーダーリクルートメント」の開発を進めている。このように海外事業の動きが活発化していることから、同社は2020年4月に子会社の(株)クイック・グローバルを吸収合併、資金面も含め海外事業に対する適時適切な支援を従来以上に実施できる体制へと転換した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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